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フードロス削減に挑むさまざまな挑戦

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こんにちは、こうたろうです。サーキュラーエコノミーにについて考えるシリーズの第2弾です。
前回は各国のフードロス規制の現状を紹介しましたが、シリーズ第2弾になる今回のコラムでは、
フードロス削減を志すさまざまな取り組みを紹介していきたいと思います。

1.余った食材を共有できるアプリ(イギリス)

イギリス・ロンドンでは、譲りたい食料をユーザー同士で「おすそわけ」できるアプリ「OLIO」が2015年にリリースされました。「OLIO」は個人だけではなく、地元の企業や食品店なども利用できるアプリとなっています。

使い方は非常に簡単で、譲りたい食料の画像をアップロードして、譲り渡し場所や日時など入力して投稿するだけなのです。そして、投稿データは誰でも閲覧でき、欲しい食料が見つかったら、所有者に連絡を取って食材を受け取るという流れになっています。食品版のメルカリみたいな存在ですね。

(参考)https://tabi-labo.com/281799/olio-app

 

2.廃棄食材を絶品料理に(イタリア)

賞味期限が近づいてたり、見た目が悪いことなどを理由に捨てられてしまう食材を引き取り、ミシュランの星を獲得したシェフが絶品イタリアンによみがえらせる。そんな素敵なレストランがイタリアにはあります。

2015年のイタリア・ミラノで開催された万国博覧会のプロジェクトの1つとしてレストラン「Refettorio Ambrosiano」はオープンしました。

レストランを訪れる人たちは、お手ごろな価格でミシュランシェフの料理を堪能することができます。
しかし、このレストランで目を輝かせているのは料理を食べるお客さんだけではなく、シェフもまたその一人なのです。
このレストランは普通のレストランと異なり、あらかじめ原材料が把握できないため、シェフたちはそこにある材料で絶品料理を作らなければならず、
そこがシェフの腕の見せ所になっているのだそうです。

(参考)https://tabi-labo.com/286348/journey-refettorio-ambrosiano

 

(番外編)3.使い捨て容器がない循環型ショッピングプラットフォーム「Loop」

直接フードロスを削減するわけではありませんが、食品業界でサーキュラーエコノミーの実現を目指す取り組みについてご紹介します。

「Loop」は、食品のパッケージは使用後に回収することで容器やパッケージの廃棄の減少が期待できるプラットフォームを実現しています。
利用者は中身を使い切ったら、容器を返却し、中身が入った新しい容器をもらうという流れになっています。

通常のスーパーに陳列されている商品の場合、メーカーは消費者の目に少しでも留まるようなパッケージ開発に莫大なコストを投下しています。
しかしLoopを活用すると、メーカーは中身だけを販売できるようになるため、以前はパッケージにコストをかけていたメーカーは、
より機能性が高く何度も利用できるパッケージのR&Dに投資ができるようになり、良い循環が生まれるようになっています。
また、容器の非常にデザイン性が高いため、キッチンに並べて自慢したくなる利用者もいるのではないかと思っています。(筆者も含めて笑)

(参考)https://loopstore.jp/

 

まとめ

今回紹介した3つの事例をサーキュラーエコノミー的に分類すると、

・再生資源フロー管理(カスケード利用)
1.余った食材を共有できるアプリ
2.廃棄食材を絶品料理に

・ストック資源管理(維持・高寿命化、再利用)
3.使い捨て容器がない循環型ショッピングプラットフォーム

のように分類できます。
1と2の事例は有機物の循環で形成される「再生資源フロー管理」に、3の事例は無機物の循環で形成される「ストック資源管理」に分類されます。

このように、「サーキュラーエコノミーの眼鏡」を通して世の中を見ると、今までは気が付かなかった発見や気づきがあるかもしれません。
ぜひ、生活をしていて良い取り組みを見つけた時には、サーキュラーエコノミー的にはどの位置づけの取り組みなのか考えてみるときっと面白いでしょう。

 

(参考文献)
・TABI LABO「フードロス撲滅!ご近所同士の「余った食材」をシェアするアプリ」
https://tabi-labo.com/281799/olio-app
・TABI LABO『「生ゴミ」を絶品イタリアンへと変身させるシェフの挑戦。』
https://tabi-labo.com/286348/journey-refettorio-ambrosiano
・Loop https://loopstore.jp
・経済産業省「循環経済ビジョン2020(概要)」
https://www.meti.go.jp/shingikai/energy_environment/ce_finance/pdf/002_04_01.pdf

 

【コラム執筆】
山下広太郎(やました こうたろう)
2021年4月入社。EMCカンパニー第3ビジネスユニット アカウントサービス第3ユニットに所属するディレクター。広告運用を担当。
趣味はラーメン開拓と美味しいお酒を飲むこと。

カテゴリ: DX, CSV, SDGs
2022年03月18日