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SFプロトタイピングとは?〜実践編〜

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こんにちは、BU1-4の高橋です。未来を考えるための手法として、ビジネス界が注目し始めたSFプロトタイピング。SFプロトタイピングをより深く知るため、サステナブルな未来の「教育」をテーマにBU1-4のメンバー11人でワークショップを実施しました。

SFプロトタイピングの基礎については、天野一記さんが『SFプロトタイピングとは?〜基礎知識編〜』としてまとめてくれました。今回は実際にワークショップをしてみてわかったことを「実践編」としてまとめます。

SFプロトタイピング実践ワークショップで実施したこと

3,4人のチームに分かれて、サステナブルな未来の「教育」をテーマにSFプロトタイピングを実施しました。大まかなワークショップの流れはこちらです。

1. サステナブルな理想の未来と、その世界の教育について想像する

理想の未来では人々はどのような暮らしをしているのか?どんな道具を使ってどんな風に学んでいるのか?何のために学んでいるのか?などいくつかの問いを用意し、チームごとに議論しました。アイディアを考えるときには、実現可能性については考慮せず常識にとらわれない自由なアイディアを出し合うことを意識しました。

2. 理想の世界に住む人物を想像し、その人の物語を描く

次に、理想の未来に住んでいる1人の人物にフォーカスして、その人の暮らしや生活をイメージして物語を描きました。物語を描くことで、理想とする未来の詳細や人物の気持ちまでイメージすることができるため、よりリアルに理想の未来を描くことができます。※ SFプロトタイピングでは、物語のことをナラティブと表現することが多いです。

3. 理想とする未来から、バックキャスティングの方法で計画を立てる

バックキャスティングとは、理想の世界にするにはいつどんなことが起こる必要があるのかを「未来を起点に」逆算して考える方法のこと。思い込みに囚われない自由な発想で未来を定義してから現在までの出来事を考える方法で、これまでにない斬新なアイディアを計画に盛り込みやすいというメリットがあります。ワークショップでは、理想の未来から現在までに起こる出来事について、バックキャスティングの方法で「計画年表」を考えました。

難しかった点:More & Try

実現可能性を無視することに難しさを感じた

普段、現実可能かどうかを考えずにアイディアを出すという経験がないメンバーがほとんどだったので、実現可能性を無視してアイディアを出すことに難しさを感じました。また、実現できるか分からないアイディアから現実のビジネス案を生み出すことができるのかという不安の声がありました。実現可能性を無視したアイディアを現実的なビジネス案に落とし込むプロセスについて、アイディアを考える前に理解しておくと、実現可能性を無視したアイディアをもっと安心して出すことができたのかもしれません。

ワークショップの時間内で完結させるのが難しかった

各々の自由なアイディアをチームで議論したところ、たくさんのアイディアが出て話が盛り上がったというポジティブな面があった一方、1.5時間×3回のワークショップの時間内に収めることが難しくワークショップ後のアンケートではもっと話したかったという声が多くありました。

よかった点:Good

常識にとらわれない自由なアイディアを議論することができる

今の技術では不可能なことや突拍子のないことを話してもいい雰囲気で話せるので、新規事業などのアイデア出しの際にSFプロトタイピングを取り入れてみると、今までにない自由でワクワクするアイディアが出そうだと感じました。

常識にとらわれない自由なアイデアを現実的なアイディアに落とすことができる

実務で新規機能について考えることがありますが、未来洞察からのアイデア創出方法だけではなく、未来のある時点の理想を考えてそこから逆算して今何をすべきかを考えるというバックキャスティングと呼ばれる方法を知ることができました。

未来を考えることの楽しさを実感し、日常生活における視野が広がった

普段の生活の中で未来に目を向けることは少ないですが、今回のワークショップ後のアンケートでは「最新技術についてもっとインプットして発想力を高めたい」「未来のイメージの参考として、SF作品を見て未来について考えたい」という声が上がってくるなど、参加者にとって最先端技術や情報、未来のことを考えるて知りたいと思う良い刺激となりました。

まとめ

難しかった点もありつつ、ワークショップに参加したメンバーが積極的に自由で斬新なアイディアを出し合うことのできた良い機会になったと思います。新規事業や新機能を考える際にありきたりなアイディアばかりで悩んでいる方、もっと革新的なアイディアが欲しい方、未来に対する社員の視座を高めたいと考えている方、ぜひSFプロトタイピングを試していただくことをおすすめします。


コラム執筆

高橋美里

EMCカンパニー 第1ビジネスユニットアカウントサービス 第4ユニットに所属するUXリサーチャー。バドミントンと映画鑑賞、カフェラテが好き。

 

カテゴリ: DX
2022年03月22日