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サステナブルWebデザインって?基本のキ

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画像:フリーのイラスト素材集 ちょうどいいイラスト

昨今、気候変動問題に関するトピックが世界中で注目され、地球環境は危機的状況にあるといわれています。デジタルの力で社会を変革していこうというDX(デジタルトランスフォーメーション)の領域でもあるWebの世界で働く私たちは、この問題にどのように貢献できるでしょうか?

目次
1.Webサイトによって発生する二酸化炭素
2.サステナブルなWebデザインとは
3.事例:P&G サステナビリティに関するWebページ
4.おわりに

1.Webサイトによって発生する二酸化炭素

Webサイトを閲覧するときはその分電力を消費するため、二酸化炭素が発生しています。Webサイトの炭素排出量を計算するサービス「Website Carbon Calculator」によると、平均的なWebサイトでは1回のPV(ページビュー)で1.76gの二酸化炭素が放出されるといわれています。月間PVが10万回のサイトなら、年間2,112kgもの二酸化炭素を排出している計算です。
逆に言えば、ここに着目してサステナブルなWebデザインを設計することで、直接的にカーボンニュートラルに貢献することができるということです。

2.サステナブルなWebデザインとは

では、サステナブルなWebデザインとは、どのようなデザインを指すのでしょう?
書籍『Designing for Sustainability: A Guide to Building Greener Digital Products and Services』の著者であるTim Frick氏が営むデジタルエージェンシー、Mightybytes社が立ち上げたWebサイト「What is Sustainable Web Design?」には様々なポイントが紹介されていますが、大きくまとめると以下の3点が重要な要件として挙げられていると思います。
(※サステナブルWebデザインのための観点として、再生エネルギーで稼働しているサーバーの利用なども挙げられていますが、ここではWebサイトの設計についてフォーカスしています。)

●ファインダビリティ

コンテンツの見つけやすさ、目的のコンテンツに到達するまでに経由するページの少なさ

●表示パフォーマンス

高速にWebページを表示すること

●UXデザイン

どんなデバイスでも優れた体験をもたらす、効果的なデザイン

一見すると、環境負荷云々以前に当たり前のように行うことにも思えますが、「電気をこまめに消す」ことや「冷蔵庫を開けたままにしない」ことと同じように、環境に配慮する観点で気を抜かずに意識を高めていくことが重要です。
これらを徹底することで、ユーザーに好まれるサイトになるだけでなく、PVによって発生する消費電力を削減できます。

3.事例:P&G サステナビリティに関するWebページ

 

画像:P&G environmental-sustainability

P&G のサステナビリティに関するページは、コンテンツのボリュームを抑えることと、グラフィカルな表現の両立を実現しており、まさにサステナブルなWebデザインといえます。
縦長のシングルページのような構成になっていて、写真やイラストが適切に配置されており、SVGアニメーションでユーザーの視線を引き付ける仕掛けが施されています。

4.おわりに

消費電力の抑制だけを求めるのであれば、動画もアニメーションも一切使わず、画像さえも掲載しないテキストのみのデザインのものが、究極のエコロジーWebサイトになるでしょう。
しかし、求められているデザインは決してそのようなものではありません。サイトを掲載する企業にとっても、サイトを閲覧するユーザーにとっても、有益であり便利であることが必要です。そのうえで地球環境への負荷が少ないコミュニケーションを目指してWin-Win-Winの関係性を創造していくことが重要であると考えます。
今回の内容は、サステナブルなWebデザインを設計しようとする際に、一番初めに考えるべきことだと私は捉えました。環境負荷と優れたデザイン性の両方を追求していきたいと思います。

参考:「Website Carbon Calculator」
参考:「What is Sustainable Web Design?」
参考:P&G 「environmental-sustainability」

コラム執筆

笹井 椋(ささい りょう)

2021年4月入社。EMCカンパニー第1ビジネスユニットアカウントサービスProduct Manage & Developmentに所属し、ディレクター業務を担当。サステナブルWebデザインラボにて日々勉強中です。趣味は手芸。