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Power Automate Desktopで簡単業務自動化(初級編)

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近年RPAの流行で単純作業を自動化して、より高度な作業に時間を割けるよう業務を効率化することが重要になってきています。

自動化には様々な手法がありますが、今回は先日Windows10ユーザー向けに無償で公開されたPower Automate Desktopを使った自動化入門編をご紹介します。

目次
1.Power Automate Desktopとは?
2.特徴
3.使い方
4.最後に

1.Power Automate Desktopとは?

Microsoftが提供する「Power Automate」という業務プロセスの自動化のためのサービスの一つで、今回無償公開されたPower Automate Desktopはデスクトップの操作自動化を担当するサービスになります。

Webブラウザの操作自動化、アプリの操作、エクセルマクロの実行など豊富なアクションを備えており、Windows10ユーザーなら無償で利用することができます。

2.特徴

特定のページを開く、キャプチャを取る、ボタンを押すといったアクション(操作)を組み合わせるだけで操作が自動化できます。

Power Automate Desktopで利用できるアクションはエクセル操作、メール操作など、記事執筆時点(2021/03/22)で35グループ、300超の豊富なアクションが利用できます。
各アクションの詳細な説明はMicrosoftのリファレンス(英語)で紹介されています。
https://docs.microsoft.com/en-us/power-automate/desktop-flows/actions-reference

今回は簡単な自動化サンプルとともにPower Automate Desktopで操作を自動化するまでの流れをご紹介します。

3.使い方

アクションとフローについて

Power Automate Desktopで使用される最も基本的な概念として、アクションとフローがあります。

アクション
「特定のページを開く」「エクセルのマクロを実行する」「ボタンを押す」といった、予め用意された操作のパーツをアクションと呼びます。

フロー
アクションの順番やタイミング、操作内容を組み合わせたものになります。
「ページを開く」「ボタンを押す」「ページの情報を取得する」といった作業の流れを設定することができます。

フローの作り方

Power Automate Desktopを起動し、画面左上の新しいフローをクリックし、フローの名前を入力します。

フローを作成すると、「デザイナー」と呼ばれる、アクションを設定する画面が立ち上がります。
簡単なサンプルとして、「ブラウザで任意のページを表示」→「ページ全体のキャプチャを取得」→「ブラウザを閉じる」という動作の作成方法をご紹介します。

画面左側のアクションの一覧から、「Webオートメーション > 新しいChromeを起動する」を画面中央のエリアにドラッグし、以下のように初期URLに開きたいページのURLを入力し、保存をクリックします。

同じ要領で、キャプチャを取得する操作も追加していきます。
「Webオートメーション > Webデータ抽出 > Webページのスクリーンショットを取得します」を使用します。

最後に、「Webオートメーション > Webブラウザーを閉じる」を使用し、先程開いたブラウザを閉じるアクションを登録します。

画面上部にある再生ボタンを押すとフローが実行され、登録した3つのアクションが自動的に操作されます。
今回の場合、「メンバーズWebサイトの表示」→「ページ全体のキャプチャをデスクトップに保存」→「ブラウザを閉じる」の操作を自動化することができました。

応用編

決められたアクションを実行する以外に、乱数によってランダムに実行結果を変えるといった複雑な操作を行うこともできます。
例として、日記の天気と本文をランダムに自動で入力するフローを作成してみました。

最終的なフローは以下の内容となっており、順を追ってアクションを解説していきます。

まずは日記のテンプレートのエクセルファイルを開き、セルC3に「1」を、セルC4に「4」を、セルE3に自分の名前を入力します。
次に現在の日付を取得し、セルE4に日付を入力しています。

次に「_list」というシートをアクティブ(選択)し、「乱数の生成」のアクションで0~3の範囲で数字をランダムに生成します。
生成した数字を使って、天気と本文をランダムに取得しています。

「日記」シートを選択し、先程乱数で取得したランダムな天気と本文をセルG4とB7に書き込みます。

最後は作成したエクセルデータを指定したフォルダに保存し、エクセルを閉じるアクションを実行しています。

天気と本文を完全なランダムで取得している関係で真夏でも天気が雪になるという致命的な不具合がありますが、アクションの組み合わせ次第で夏の間は天気に雪が出てこないようにする、といった複雑な操作も可能になります。

今回は「乱数を生成」のみ紹介しましたが、他にもループ処理や条件分岐、エクセルのマクロを実行など多彩なアクションが用意されており、プログラミングに近い複雑な自動操作を簡単に作成することが可能です。

なお、アクションはデザイナー画面左上の検索ボックスにキーワードを入れることで候補を表示することができます。

4.最後に

このようにプログラミングの専門的な知識なしでも単純なアクションの組み合わせで様々なPC操作を自動化することができます。
Windows10ユーザーは誰でも無償で利用できるため、これを機会に日々の業務を自動化してみてはいかがでしょうか?

参考文献:https://forest.watch.impress.co.jp/docs/news/1309591.html

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Webサイト運用・運営

コラム執筆

岩本 岬(いわもと みさき)

Webマーケティングセンター第1 アカウントサービス第1ユニット所属。
主にWebサイト構築・運用にディレクター兼エンジニアとして従事。

カテゴリ: Webサイト
2021年03月22日