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「健全な社会を守るために森林保全活動を進める」 三井住友カード × more trees:Social Good な企業とその取り組み #61

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WEB明細の推進や「三井住友カードの森」を通じた森を育む活動をお客さまや森林保全団体との共創により進める三井住友カード。今回はプロジェクトの協働パートナーであるmore treesさまと共に、プロジェクト推進における想いや今後の展望に関してインタビューの機会を頂きました。

  • デジタル化によりお客さまとの接点を増やし、顧客体験の向上を目指す
  • 紙資源の削減と認証紙の利用により地球温暖化対策を進める
  • プロジェクトの推進により社内の環境への意識や関心も醸成される

 テキスト

 

<インタビューにご協力いただいた方々>

三井住友カード株式会社
マーケティング本部 マーケティング統括部
近藤 ひなた 様

一般社団法人more trees
事務局長
水谷 伸吉 様

<プロフィール>

近藤 ひなた 様
1994年奈良生まれ。2017年大阪大学 人間科学部卒業 三井住友カード株式会社へ入社。セキュリティー部門での業務を経て、2019年よりマーケティング業務に従事しデジタル化推進や、各種プロダクトのプロモーション企画・実行を担当。

水谷 伸吉 様
1978年東京生まれ。慶応義塾大学を卒業後、2000年より、(株)クボタで環境プラント部門に従事。2003年よりインドネシアでの植林団体に移り、熱帯雨林の再生に取り組む。2007年に坂本龍一氏の呼びかけによる森林保全団体「more trees」の立ち上げに伴い、活動に参画し事務局長に就任。

 

 

今回のプロジェクトではWEBサイト「森のためにできることを立ち上げています。取り組みの概要を教えて頂けますか?

近藤 様:私たちカード会社は、お客さまにお送りする紙の明細書を発行していますが、その明細書を減らすことで、原料となる木を守り、地球温暖化の一因と言われるCO2排出の削減に寄与できると考えており、紙からWEB明細へのデジタル化を進めたり、環境に配慮した紙製品への切り替えを進めたりしています。
また、こうした取り組みと併せて、「三井住友カードの森」を作り、自らが森を育む活動もスタートしました。

 

●全社的なデジタル化、とくにWEB明細の取り組みでは、社内でどのような議論がありましたか?

近藤 様:メンバーズさんにmore treesさんをご紹介いただき検討を進めたのは、2019年秋でしたが、プロジェクト自体は、その1年前からスタートしていました。全社的なプロジェクトチームを立ち上げ、WEB明細に限らず、あらゆる面でのデジタル化推進の検討から始まりました。その中でピックアップされたのが、毎月お客さまにお送りしている紙の明細書でした。
WEB明細の推進にあたり、あらためて「なぜ、明細書のデジタル化を進めるのか?」「お客さまのためになることは何か?」をテーマに、関連する部署の担当者でディスカッションを行いました。そこでは「デジタル化によって、お客さまとコミュニケーションの接点が増え、お客さまにとってもスピーディにお知らせを受け取れる」「紙の使用量が減るとCO2の削減、そして温暖化防止につながり、結果的に異常気象や災害が減少する」などといった意見が出ました。ディスカッションを通して、WEB明細を推進する本質を深堀し、メンバー間で共有できました。
WEB明細は使用する紙を削減するため、森を守ることにつながります。単に森林資源の使用を削減するだけでなく、一歩踏み込んだ環境保全を実現するため、今回のプロジェクトではmore treesさんとのパートナーシップにより森林保全活動を組み込んでプロジェクトを進めました。

 

●紙の明細を受け取るお客さまの視点を考慮し取り組んでいますね。メンバーズでは3年前から貴社の社員200名以上を対象に、キャッシュレスを社会に拡げる意味や、カード会社としての存在意義や提供価値を考えるワークショップ開催の支援させていただいています。今回のプロジェクトを進めるにあたって、社内での理解はいかがでしたか?

近藤 様:ワークショップを通して、なぜ『Have a good Cashless.』を広めているのかを社内で考える機会が増えたと思います。私も1度参加させていただきましたが、ワークショップでは、世の中をもっと良くしたい、生活を豊かにしたい、安心、安全、便利といったキーワードや想いが多くでてきたので、三井住友カードの存在意義について社員の意識が共通していることを感じることが出来ましたし、それらを言語化する機会をもてたことで、社員の意識により根付かせることが出来たと感じます。
そういった意識がデジタル化推進においても、「なぜデジタル化を推進するのか」、「WEB明細の推進が、『Have a good Cashless.』の具現化にどう繋がるか」といった議論を生むきっかけになったと思います。社会にとって三井住友カードが存在する理由を考え、プロジェクトを推進出来たのは、ワークショップの存在が大きかったと思います。

 

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●そうした社内での議論があったからこそ、WEB明細を進めることは紙を削減することに加えて、森を守ることは地球温暖化の一因であるCO2の削減につながっていることを、WEBサイトでも表現できたのかと思います。

近藤 様:現在、「for good」というブランドサイトを立ち上げ、goodな世の中をどう実現していくのかを発信していますが、『Have a good Cashless.』をより具体的に言語化できたことはとても良かったと思っています。

 

●メンバーズでは、社会課題解決型のプロモーション等を考える時に、NGO・NPOの方々と一緒に取り組むことが増えています。今回は、more treesさんにお声掛けさせていただきました。more treesさんにとって、企業とのコラボレーションの意義を教えていただけますか?

水谷 様:企業の社会課題解決への関心は高まっています。その要因の1つに、SDGsが挙げられます。17の目標の中で、私たちは「目標15:陸の豊かさも守ろう」がメインの取り組みとなります。しかし、様々な社会課題がある中で、行政だけ、企業だけ、NGOやNPOだけでは課題解決できません。また、個人的には、SDGsの「目標17:パートナーシップで目標を達成しよう」が最も重要であると感じています。
今回のプロジェクトは、NGO・NPO、企業、地域の自治体のそれぞれでは成し遂げられないことをパートナーシップで、まさに三位一体となって取り組めたことは、意義深いことと感じています。

 

●さらに、今回はカード会社のお客さまも巻き込む取り組みとなっています。

水谷 様:私たちの活動を支援していただいたり、森林保全に関心を持っていたりするのは一部の方々です。今回のプロジェクトにより、多くの三井住友カードさんのお客さまに、森林保全や生態系の重要性を知っていただけることはとても重要な事だと思っています。

 

テキスト

 

近藤 様:これからは、もっと森林保全の取り組み内容や、お客さまのご協力あってこそ森を守る活動ができていることを、きちんとお客さまに伝えていきたいと思っています。

 

●FSC認証紙への切り替えも進めていますね。

近藤 様:more treesさんとの情報交換の中で、国内外の森林の実態や課題を知ることが出来ました。そうした中で、森を資源としてきちんと活用することの重要性を学び、請求明細書の封筒は、2020年12月請求分よりFSC認証紙に切り替えました。すでに、社内で使用する紙は、使用量の削減と共に、FSC認証紙を導入しています。
また、社外への発信に加えて、社内でもこの取り組みが浸透する様に、社内報での告知等、積極的に活動を進めています。
カードを送付する際の梱包材もFSC認証紙にしようという声が社内から挙がり、一部のカードから導入することができました。今回のプロジェクトを通して、社内の環境への意識や関心も徐々に醸成出来ていると感じています。

水谷 様:私たちも多くの企業さんとお付き合いがありますが、社外への情報発信は力を入れていても、社内への認知が手薄になっているケースも多いようです。インナーブランディングも非常に重要です。

近藤 様:社会を良くしたい、自然環境を守りたいといった意識は、社内でも拡がっていると思います。森を守るために行動に移すことが、パートナーシップにより実現できたのはとてもありがたいと思っています。

 

●今回の取り組みが入口となって、社内外の多くの方々が課題を知り、紙の明細書とCO2や森との関係性を考えるきっかけになればと考えています。多くのお客さまに伝えるという事では、情報の発信やクリエイティブが重要となります。メッセージの伝え方等、どの様な議論をされましたか?

近藤 様:私自身、日常において森林を目にすることはあまりなく、支援先の森林を拝見してまず感じたことは自然の豊かさ・美しさでした。お客さまにもその自然環境をありのまま伝えることで、森の大切さを身近に感じていただきたいと考え、森林の美しさがストレートに伝わる画像をダイナミックに採用しました。

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三井住友カード Webサイト 「森のためにできること」より

 

●本プロジェクトでは、今後3年間、岩手県・長野県・宮崎県の地域の森を「三井住友カードの森」として、保全活動を進めていきます。今後の展望等を教えていただけますか?

水谷 様:先程もお伝えした通り、SDGsには、ウェディングケーキの考え方が存在しています。土台には自然資本と言われる生態系があって、その上に社会インフラがあり、さらにその上に経済圏がある三層構造になっています。
豊かな生態系があってこそ、私たちの社会や生活があります。三井住友カードさまのような金融サービスの会社が自然資本に着目して、森林保全に取組むことは重要ですし、私たちにとって心強い事です。

テキスト

Azote Images for Stockholm Resilience Centre, Stockholm University Webサイトより

 

近藤 様:「三井住友カードの森」は、現在3か所に留まっていますが、今後は支援先の森を増やしていきたと思っています。現在のコロナ禍の中でも、多くの企業が積極的に社会貢献を進めています。刻一刻と変化する状況の中で、発生した様々な課題に対して、迅速に対応することの重要性を学びました。
今後は、私たちもスピード感を持って、今必要とされている事に対応できる様になりたいと思っています。コロナ禍による消費の落ち込みは、私たちの会社にも大きな影響を与えます。健康で買い物を楽しめる社会でないと、カード会社は成立することが出来ません。健全な社会を守るための、三井住友カードならではの取り組みを考えたいと思っています。

 

 

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萩谷衞厚

萩谷衞厚

株式会社 メンバーズ
EF室 CSVデザイン
人間中心設計(HCD)スペシャリスト
日本マーケティング学会会員 サステナブル・マーケティング研究会 事務局
環境エンジニア2級

新卒入社の外資系コンピューター会社を経て、2000年より、コールセンター・CRMコンサルティング・ファーム 株式会社 テレフォニー(現 株式会社 TREE)に在籍。コールセンター構築や顧客戦略のコンサルティング業務に関わりながら、2007年以降は、環境映像Webメディア Green TV Japanの立上げ・運営に従事。メディア運営と併せて、経済産業省や環境省、文部科学省の環境に関連する政府広報や省庁プロジェクトに関わる。
前職の事業譲渡に伴い、2015年5月より、株式会社 メンバーズの100%子会社 株式会社 エンゲージメント・ファーストに在籍。Shared Value Agency®として、大手企業を中心に、様々なCSV推進プロジェクトに関わり、現在に至る。
茨城県日立市出身、人間中心設計(HCD)スペシャリスト、日本マーケティング学会会員、環境エンジニア2級
『UX × Biz Book 顧客志向のビジネス・アプローチとしてのUXデザイン』(共著)

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