コロナ禍によっておうち時間が増え、音声コンテンツの需要は高まる一方です。皆さんも、作業やドライブ、家事のおともに、ラジオやYouTubeを聞き流す機会が増えたのではないでしょうか?
ラジオのように聞くだけでなく、自分も配信者になれる、さらには音声で気軽につながれる など、音声コンテンツの種類はどんどん豊富になってきています。
今回はデジタルトレンドラボの3名で3種のアプリを実際に使ってみて、マーケティングの面でどんな風に活用できそうか考えてみました!
1.サービス紹介
今話題のClubhouse。2020年2月にアメリカで生まれたアプリです。現在はまだ日本語版がなく、AppleのApp Storeでのみダウンロード可能となっています。
TwitterやInstagramなど従来のSNSとは異なる点がたくさんあります。リアルタイムで生の声を聴くことができ、新鮮味の強いSNSだと感じました。
<特徴>
・音声でのみコミュニケーションが可能
・招待制のSNS
・いいねやコメント機能なし
・雑談や会議のようなもの
2.実際に使ってみた
コラムを書くにあたって、まずは使ってみようと思いインストールしてみました。(私の周りの友人でClubhouseを使っている人がいなかったので始めるのに少々てこずりました。。)
私がフォローしているインフルエンサーや有名人がroomを作成し会話が始まると、通知が来ます。早速オーディエンスとして聴いてみました。
他のSNSとは違った独特な雰囲気でした。Twitterのように一方通行でなく、YouTubeのように編集されておらず、会話を盗み聞きしているような感覚・・・。
普段他のSNSでは絡みのないような有名人同士が会話していて、新鮮でした。
Clubhouse内での会話は録音禁止、内容の他言禁止のため特別感があります。
他にも、経営者による未来についてのroomやダイエットについて語るroomなど様々あります。ざっとみると芸能人同士での会話や経営についてのroomが多い印象ですね。
3.私の視点
実際に使ってみて思ったことは以下です。
①LINEと提携できたらもっと面白そう
現在は電話番号をアドレス帳に登録することで招待ができます。ですが、私のようにLINEを主なコミュニケーションツールとして使用している場合友人の電話番号はほとんど知りません。
LINEの友達が「友達かも」のような感じで表示されて、しばらく連絡を取っていなかった友人と連絡を取る機会になったり、昔の友人同士でのプチ同窓会なものになったりすると面白そう!
②インフルエンサーが使用しやすい環境
TwitterやYouTubeはネガティブなコメントが別のネガティブコメントを呼び、炎上してしまうことが多々あります。ところがClubhouseは上述の通り、録音禁止・他言禁止です。おまけにいいねやコメント機能もありません。Clubhouseはそ自分の発言に対する評価を必要以上に気にすることなく、気軽に発信できる自由度・許容性の高いSNSといえますね。
4.活用事例
・採用(https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/00001/05119/)
実際の採用としてはまだ使われていませんが、アフタートークのような形でCEOに質問し即興で答えるという新しいコミュニケーションが生まれています。
・経営会議や制作会議を見せる(https://estlinks.co.jp/column/clubhouse_example/)
経営会議や制作会議の過程を切り出してClubhouseで聴いてもらうという使い方です。
制作過程を見せることでブランドの情緒的価値が生まれたりSNSで話題になったりします。
・寄席(https://mainichi.jp/articles/20210202/k00/00m/040/133000c)
#Clubhouse寄席
落語家やDJの方が1席ずつ演じています。サプライズでオーディエンスからの質問コーナーが始まり、落語家とのコミュニケーションが行われました。
5.今後どうなっていくだろうか
Clubhouseは従来のSNSではカバーできなかったマーケティング活用を担える可能性がありそうです。
例えば、企業の商品開発担当の人によるユーザとのコミュニケーションを行い新商品の開発や、直接質問しそれに直接答えることでファンを増やす、といったことが可能になるのではないでしょうか。あえて商品へのマイナスな意見を聴き企業とユーザ視点での違いを実感するのも面白いですね。
また、Clubhouseのように音声だけのコミュニティであれば議論も活発になったり普段出ないような質問が出たりなど、授業やセミナーなどにも活用できそうです。
録音禁止、音声のみ、コメント機能なしであれば発言へのハードルも低くなり様々な意見が出るのではないでしょうか。
話題性もあり、Twitterで拡散されるなど他SNSとの連携も行いつつ今後も広がっていくのが楽しみです。
探り探りなClubhouse、ユーザの生の声をいち早く聴いてみてはいかがでしょうか。
コラム執筆
デジタルトレンドラボ
社内の有志が集まり、デジタル業界のトレンド調査を行い、社内外に情報発信しています。
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佐藤 碧紀(さとう たまき)
2020年4月にメンバーズに入社。Webサイト更新業務を行っております。日々勉強中。