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【ソーシャルメディアマーケティング】ソーシャルウェブはあるゆる業界を激変させる

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TechWave 湯川鶴章氏(@tsuruaki

FacebookのCEOのMark Zuckerberg氏(26)と株式会社ミクシィ副社長の原田明典氏(35)は、ともにソーシャルウェブの未来を見通せるビジョナリーである。わたし自身ソーシャルウェブについての本を執筆中なのでZuckerberg氏のことをいろいろ調べたのだが、同氏は非常に興味深い未来予測を幾つか明らかにしている。そしておもしろいことに原田氏も同じような未来を見ているのだ。

原田氏と会食しウェブの未来について意見を交換したことがある。一般的にはなかなか理解を得られないような未来の話が幾つも飛び出した。そして原田氏の思い描くソーシャルウェブの未来は、実はZuckerberg氏の思い描く未来とほとんど同じなのだ。Zuckerberg氏の発言の幾つかを原田氏に教えたり、原田氏がビジョンを語ったあとに「Zuckerbergも同じことを言ってますよ」と原田氏に伝えると、わたしほどZuckerberg氏の発言に詳しくない原田氏は「えー、本当ですか!彼はそんなところまで見通しているんですか!彼まだ26歳でしょ」と驚く。そんなことが何度もあった。

そしてZuckerberg氏の予測で、わたし自身よく理解できないような話を原田氏にすると、原田氏は「ああ、そうですね。彼の言う通りになりますよ」と瞬時に理解し、Zuckerberg氏の予測を詳しく解説してくれた。

二人のビジョナリーは、同じ未来を見通せているのである。

そのビジョナリーの一人であるZuckerberg氏の最近の発言で気になるものが1つある。以下の発言だ。

すべてのサービスはソーシャル化でよりよくなる。そう考えると、業界再編をうながすような大変化というのがほとんどすべての業界5 年以内に起こるだろう。

人間は社会的動物である。ほかの人と情報を交換し、対話する中で、製品を作り、製品を購入し、消費する。すべての活動のベースには、ほかの人とのつながりがある。社会の中でわれわれは行動するわけだ。

ところが今のウェブは個人ベースの行動である。自分一人で情報を調べ、自分ひとりで商品を選択し、購入し、消費する。ソーシャルメディアの普及でほかの人とのつながりの輪が広がったといっても、まだまだ個人の活動が多い。なので生産者から消費者に直接メッセージを送るマス広告がまだそれなりに有効なわけだ。

だがTwitterなどのソーシャルメディアは急速な普及を続けている。情報がますますもって横のつながりの中で伝播しようとしている。ポータルサイト経由、Google検索経由より、Twitter経由で情報や商品にたどり着くことが増え始めているのだ。

この情報の流れの変化に気づき、新しい情報の流れを活かした形でサービスを提供するところに大きな飛躍のチャンスがあるわけだ。

ほとんどの企業はソーシャル化の重要性を十分理解していない、とZuckerberg氏は言う。

「ソーシャル化は重要だ」と言い始めた社でも、表面的なことしか考えていない。「ソーシャルな機能を2つ、3つつけておくか」というようなのは、本当のソーシャルじゃないんだ。

ユーザーが友人と一緒になって参加するということを前提にサービスやメディア自体を組み立て直さないといけないとZuckerberg氏は言う。それを実行して急成長しているのが、ソーシャルゲーム最大手のZyngaだ。

今までのゲーム業界は、ゲーム開発者のセンスや、クリエイティビティが重視された。天才ゲームクリエイター個人のスキルや才能によって、ゲームが商品として成功するのかどうかが決まった。

Zyngaは、クリエイティビティよりも「友人と一緒に参加する」ということを重要視してゲームを開発した。ゲーム業界の中では、Zyngaを批判する声が嵐のように巻き起こっている。「あんなのゲームじゃない」「クリエイティビティのかけらもない」「単なるモノマネ」といったような批判だ。Zyngaを目の敵にするゲーム業界関係者もいる。

しかしZyngaはユーザーの支持を受け急成長を続けている。従業員数ではFacebookを超えたという報告もある。

同業者からの批判と、利用者の支持。その両方のうねりが高まるとき、その業界は新しい時代へと移行するのだと思う。

Zuckerberg氏は言う。

ゲームというのはどのプラットフォームでも最初に変化が現れる業種のようだ。iPadやiPhoneでもそうだ。PCもそうだ。なのでゲーム業界に起こったような業界再編を促すような大変革が、今後2、3年でほとんどすべての業界で起こるのではないか、と考えている。変革の波に乗って既存のプレーヤーが大躍進するかもしれないし、新しい企業が出てくるかもしれない。今まで存在するサービスが、ソーシャルを基盤にまったく新しいものに生まれ変わって出てくるのだと思う。メディア産業でもEコマース産業でもそうだ。いろんな業界でそうなるだろう。

Zuckerberg氏が本当に未来を見通せているのなら、ゲーム業界に起こった再編はメディア、Eコマースなど、いろいろな業界で間もなく始まるのだろう。

ユーザーが友人と参加することで成立する形で、同業者からは徹底的に非難され、ユーザーからは圧倒的な支持を得るようなサービス・・・。それを思いついた企業に大きな飛躍のチャンスがあるのかもしれない。Zuckerberg氏がビジョナリーであれば、ソーシャル化という業界再編の波は、どの業界にももうすぐ押し寄せてくるであろうから。

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カテゴリ: SNS
2010年10月06日