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CO2から地球環境を考える

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●CO2から地球環境を考える

2020年7月、メンバーズでは、有志が参加する気候変動や地球温暖化への理解を深めるためのオンライン・ワークショップ講座を開催しています。なぜデジタル・マーケティング企業のメンバーズが、気候変動や地球温暖をテーマにワークショップを実施するのか?

メンバーズでは、今年5月に発表したVISION2030(2030年のありたい姿)で、着目する社会課題の一つとして、「地球温暖化および気候変動による環境変化」を挙げているからなんですね。

メンバーズ VISION2030

私も講座のファシリテーターや講師を務めていますが、そのプログラムの一部、地球温暖化はなぜ起きるのか?その原因となるCO2とは?を中心に,、今回は「CO2から地球環境を考える」をテーマに、興味深いトピックスを交えてお届けします。

 

●温室効果研究の歴史とCO2濃度

IPCC(Intergovernmental Panel on Climate Change 国連気候変動に関する政府間パネル)によれば、これまでの経済活動を続ければ、1990年比で今世紀末までに、最大4.8℃の気温上昇が見込まれ、私たちの暮らしや地球環境に多大な影響を及ぼすとしています。

世界気象機関(WMO)国連環境計画(UNEP)により、IPCCが設立されたのは、京都議定書から遡ること9年前の1988年のこと。

温室効果研究の過去の歴史を紐解くと、
・1824年 フランスの数学・物理学者 ジョゼフ・フーリエにより、地球の温室効果に触れる
・1861年 アイルランドの物理学者 ジョン・ティンダルが、CO2や水蒸気、メタン等が温室効果ガスであることを発見
・1896年 スウェーデンのノーベル化学賞受賞者 スヴァンテ・アレニウスが地球温暖化を指摘。大気中のCO2濃度が2倍になると、気温が5~6°C上昇することを示す(ノーベル賞は電解質の研究。温暖化の論文は当時注目されなかった様です)

化石燃料を燃やされ、CO2が排出と地球の気温が上昇したきっかけとなった産業革命の時期は、Wikipediaによれば、1760年~1840年。産業革命と呼ばれる時期も終わりに近づき、すでに200年近くも前から、CO2による温室効果ガスの研究が進み、便利な文明社会に対する警鐘が専門家によって鳴らされていたことは驚くべきことです。

さて、その温暖化の原因とされるCO2。産業革命以前(1750年頃)と比べて、その濃度は、すでに45%以上増加しています。(2018年の世界の平均濃度は、前年比2.3ppm増えて407.8ppm)

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出典:全国地球温暖化防止活動推進センター(以下、JCCCA) Webサイト

地球温暖化の気温上昇やCO2の濃度の変化で良く言われることが、産業革命以前と以後。しかし、このグラフを見れば、CO2の濃度が急上昇しているのは、1900年代後半から。日本の高度経済成長時期と重なることがわかります。

つまり、CO2濃度と気温の上昇は、200年以上前の遠い産業革命時代のトピックスではなく、私たちや私たちの親世代からであるということを理解する必要があるでしょう

 

●温暖化のメカニズムと地球環境の奇跡的バランス

CO2の濃度が増えることにより、なぜ地球の気温が上昇するのか?表面温度が6,000℃と言われる太陽エネルギー、その熱が地球に伝わり、地球の温暖な気温が保たれているわけですが、そのメカニズムとは?

解説と図表は、JCCCA のWebサイトより引用させて頂きます。

地球の平均気温が14℃と生物に適した温暖な状態に保たれているのには、地球を取り巻く大気が大きな役割を果たしています。大気中に含まれるある種の気体は、太陽光により暖められた地表面から宇宙空間に向かって放射される赤外放射を吸収し、それを地表面にむかって再放射しています。この作用のために、大気は暖められ、温暖に保たれているのです。こうした気体を温室効果ガスと呼びます。もし、このような気体がなければ、地球の平均気温は−19℃であり、氷の世界になってしまうということです。(JCCCA Webサイトより)

 

<地球温暖化のメカニズム>

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出典:JCCCA Webサイト

 

詳細は、こちらの国立環境研究所 江守正多氏による解説も合わせてご覧ください。

ココが知りたい地球温暖化:二酸化炭素の増加が温暖化をまねく証拠

 

本来であれば-19℃の環境が、最適な成分による大気層によって14℃に保たれている地球。その33℃分の気温上昇を作りだしているのが、温室効果ガスというわけです。

そして、温室効果ガスが滞留する地球を覆う層の厚さは、50Km程度(対流圏と成層圏)。地球の半径が、6,371 kmなので、大気の割合はわずか0.78%。地球の体積に比べれば、薄い膜の様な温室効果ガスが私たちが暮らす環境を作り出しています。

手塚治虫が著書で表現した「ガラスの地球」、まさに言い得て妙と言えます。

ちなみに、地球に最も近い惑星、金星と火星の環境は以下の通り。

  • 金星 表面温度:400℃、CO2濃度:96%
  • 火星 表面温度:-55℃、CO2濃度:95%

温暖な気温で、人間や動植物が暮らせるのは、奇跡的とも言える絶妙なバランスの地球環境。

では、増えてしまったCO2は、何が原因で排出されるのか?排出を抑えるために私たちは何をすべきか?

 

次回に続きます。

 

 

萩谷衞厚

萩谷衞厚

株式会社エンゲージメント・ファースト(メンバーズグループ)
Chief Shared Value Officer
人間中心設計(HCD)スペシャリスト
日本マーケティング学会会員 サステナブル・マーケティング研究会 事務局
環境エンジニア2級

新卒入社の外資系コンピューター会社を経て、2000年より、コールセンター・CRMコンサルティング・ファーム 株式会社 テレフォニー(現 株式会社 TREE)に在籍。コールセンター構築や顧客戦略のコンサルティング業務に関わりながら、2007年以降は、環境映像Webメディア Green TV Japanの立上げ・運営に従事。メディア運営と併せて、経済産業省や環境省、文部科学省の環境に関連する政府広報や省庁プロジェクトに関わる。
前職の事業譲渡に伴い、2015年5月より、株式会社 メンバーズの100%子会社 株式会社 エンゲージメント・ファーストに在籍。Shared Value Agency®として、大手企業を中心に、様々なCSV推進プロジェクトに関わり、現在に至る。
茨城県日立市出身、人間中心設計(HCD)スペシャリスト、日本マーケティング学会会員、環境エンジニア2級
『UX × Biz Book 顧客志向のビジネス・アプローチとしてのUXデザイン』(共著)

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