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【セミナーレポート】書籍出版記念セミナー・SDGsとビジネスを繋げるヒントとは

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「このままの生活水準で地球資源を追加続けたら、2030年には地球が2つ必要になる」と言われており、2030年までに持続可能な社会を目指すためにうまれた世界共通目標が「SDGs(Sustainable Development Goals)」です。

SDGsへの取り組みは、政府だけではなく、企業にも広がっています。そして、ビジネスを通じて社会課題の解決に取り組んだ結果、マーケティング成果が向上した事例も増えつつあります。

この度、日本のSDGs第一人者である水野 雅弘氏と当社 執行役員の原 裕が執筆した「SDGsが生み出す未来のビジネス」が出版されました。「SDGsにどのように取り組めばいいの?」とお悩みの方に向けて、身近な事例55件をもとに専門用語を使わずやさしく解説した1冊となっています。

書籍出版を記念して、2020年7月3日(金)に開催したセミナー「SDGsとビジネスを繋げるヒントとは」では、著者のお2人に登壇いただき、SDGsとビジネスを繋げるためのヒントを伺いました。

本コラムでは、講演内容と資料を一部展開していますので、ぜひご覧ください。

 

CSV(Creating Shared Value=共有価値の創造)とは?

SDGsとビジネスを繋げるヒントをご紹介する前に、前提となるCSV(Creating Shared Value=共有価値の創造)について、ご紹介します。

マイケル・ポーター教授が2009年に提唱したCSVは、「社会と共有できる価値」の創造を企業の事業戦略に結びつけることで、社会的課題を解決するだけでなく、その結果として企業も競争力を強化し利益をあげ、持続可能な成長に貢献する取り組みです。

メンバーズではこのCSVの考え方に共感し、デジタルマーケティングにおけるCSVアプローチをお客さま企業に長年提案・支援してまいりました。

CSVの説明

かつて、【企業の課題・利益を上げ続けていること】と【社会課題を解決すること】は相反しており、企業とNGOなどは常に敵対関係にありました。しかし、レッドオーシャン化した時代のなかで、企業の目標達成するために、社会課題解決に取り組むことは、実は有効なマーケティング施策でもあるのです。企業とNGOなどが手を組むことや、政府が民間財団が加わり「共創」していくことで、イノベーションやユニークなマーケティング施策が生まれたりします。

 

SDGsとは?

先ほどのCSVの説明で「社会課題」というワードがでましたが、世界中には多様な社会課題が存在します。また、社会課題には、様々な矛盾や情報のトレードオフによってかなり複雑に事象が絡み合っているのです。

ビジネスの機会を探る場合やリスクに備えたい場合は、複雑化した社会課題を読み解く必要があります。そこで、大きな羅針盤になるのが「SDGs」です。

SDGsには、17のゴールと169のターゲットがあります。17のゴールはイラストなどを目にした方も多いと思いますが、そのゴールに対してそれぞれのターゲット(ゴールを達成するための具体的な行動目標)があります。

ここ数年でSDGsの概念や17のゴールは、ある程度浸透してきました。これからの10年は、ターゲットをしっかりと読み解いて、ビジネスチャンスの入り口を考えていくこと・社内のリテラシーを高めていくことが大切です。17のゴールを見たことがある人が多いと思いますが、ターゲットまで落とし込んで読んでみると、インスピレーションが生まれることもあるのです。

水野氏が手掛ける「SDGs.TV」内で169のターゲットが分かりやすく解説されていますので、ぜひご覧ください。

SDGs17のゴールと169のターゲットの相関図

SDGsをビジネスとどのように繋げるのか?

ここからが、SDGsとビジネスを繋げるヒントについてです。以下3つのPが鍵を握っています。

①マーケティングの4P

一つ目のヒントとなるのが、「マーケティングの4P」と言われる従来からあるフレームワークです。これを、SDGsの観点から解釈しなおしてみました。

誰かの犠牲の上に成り立つのではなく、ビジネスを長続きさせるために、そして中長期にみんなが利益を出せるといった考えにアップデートさせていく必要があると考えています。

マーケティングの4P

②SDGsには重要な5要素「5P」

持続可能な開発のキーワードである「5P」も重要なフレームワークのひとつです。SDGsの17のゴールは、「People(人間)」「Prosperity(豊かさ)」「Peace(平和)」「Partnership(パートナーシップ)」「Planet(地球)」のいずれかに関わっています。

・People(人間):ゴール1/2/3/4/5/6

・Prosperity(豊かさ):ゴール7/8/9/10/11

・Planet(地球):ゴール12/13/14/15

・Peace(平和):ゴール16

・Partnership(パートナーシップ):ゴール17

マーケティングミックスの5P

③Purpose(パーパス)

最後のPは、「Purpose(パーパス)」です。パーパスとは、「企業の存在意義」を示します。ユニリーバやネスレといったグローバルでリーダーシップを発揮する企業をはじめ、パーパス経営をする企業は増えています。

たとえば、スティーブ・ジョブズがアップルに戻ってきた際に行った「Think Different」キャンペーンでは、「アップルとは何なのか」を消費者のみならず社員まで忘れていたことを受けて、展開しています。

Appleのパーパス経営

商品・サービスがコモディティ化しているなかで、差別化するのは難しい時代です。価格をさげたりポイントをたくさん付与するような競争戦略もあります。しかし、中長期的に考えると、パーパスに基づいた経営のなかで商品・サービスがつくられている企業に対して、消費者はより共感するのです。

パーパスについて更に事例を知りたい方は、横河電機さまがご登壇されたパーパス経営に関するセミナーのレポートをこちらからご覧いただけます。

 

ここまで説明した4P・5P・パーパスを組み合わせて、SDGsとビジネスをつなぐためのフレームワークをつくりました。

縦軸である「ビジネスの成長」は、従来の4Pだけではなく5Pを組み込み、横軸の「社会課題解決」は、従来はCSRの取り組みが多かったですが、マーケティングの要素である4Pを組み込み、より発展性をもたせました。双方が互いのPを取り入れることで、CSVの考えである社会もビジネスも持続可能な世界につながると思います。

共創の2軸が生み出す持続可能なビジネス

具体的には、このようなマトリクスとなります。「何のためにやるのか」という存在意義がなければ消費者から指示されないという意味で、パーパスをベースに置いています。

そして、4Pと5Pをかけあわせてマトリクスにしています。

SDGsとビジネスをどのようにつなげればよいか悩んでいる方には、このフレームワークにご自身の事業をかけあわせて考えていただくと、気づきとヒント・取り組むべき方向性が見えてくると思います。

ビジネスとSDGsを結びつけるためのマトリクス

 

セミナー資料のご案内

下記より当日のセミナー資料(抜粋版)をダウンロードいただけます。

上記の講演内容以外のスライドも展開しておりますので、ぜひご覧ください。

セミナー資料ダウンロードページはこちら

 

ご参加いただいた皆さま、誠にありがとうございました。

本コラムをご覧いただいた皆さまにとってのヒントとなれば幸いです。講演に関する質問やご相談などは下記フォームから承っております。

 

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■セミナーレポート執筆■
鈴木 萌果
2015年入社。ソーシャルメディア運用・広告ディレクション業務を経験し、現在はEMC推進室 広報・マーケティンググループに所属。メンバーズのサービス・取り組みを伝えるべく、ライティングスキルを磨き中!

カテゴリ: CSV, SDGs
2020年07月20日