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3つの先進事例から学ぶ!ICT地域活性化

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日本における地域の課題は、人口減少・少子高齢化・地域経済の衰退などさまざまあります。「ICT地方活性化」とは、これらの課題をICT(情報通信技術)を利活用することで解決を目指すことを指します。総務省では、このICT地方活性化の先進事例を平成26年度から「ICT地域活性化大賞」として表彰しています。

本コラムでは、2019年の大賞の中からいくつか事例をご紹介します!

3つの先進事例から学ぶ!ICT地域活性化

 

■はじめに~メンバーズの取り組み~

メンバーズでは、2030年に向けたVISIONとして「日本中のクリエイターの力で、気候変動・人口減少を中心とした社会課題解決へ貢献し、持続可能社会への変革をリードする」の実現を目指しています。

VISION2030策定にあたり着目した社会課題のひとつとして、「人口減少による年金医療制度破綻・地方衰退による自治体の消滅/財政破綻」の抑止に取り組むべきと考え、地方拠点の設立や地方中小企業向けのデジタル支援サービスを展開しています。

参照:メンバーズ、新ミッション・VISION2030を策定

 

事例①:人口減少・過疎化に伴う地域課題の解決モデルを構築!

IoTで灯油残量を可視化した効率的配送/北海道新篠津村

参照:https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/top/local_support/ict/jirei/2019_001.html

 

●課題:人口減少・過疎化の進展で、寒冷地では最も重要なライフラインの一つである「灯油配送」の採算性悪化・人手不足が生じ、将来、農山漁村では「灯油難民」とも言うべきエネルギー弱者が生まれる懸念がある。

●対策:行政・灯油配送業者・IoT関連企業でタイアップ事業協定を締結し、低コストなスマートセンサー×低コスト通信サービス(LPWA等)を使った効率的な灯油配送システムの地域実証実験を新篠津村で実施。

●効果:154日間、153戸うち83戸にセンサーを設置し、給油回数・配送日数を削減した。

・ 給油回数は約20%削減(858回→684回)

・ 配送日数は約36%削減(96日→61日)

また、一定の仮条件のもと費用対効果を試算すると、 332,222円のプラス効果(配送スタッフ人件費節減-システム導入費用)。

●ポイント:多くの地方が抱える人口減少・高齢化をうけて、買い物難民の問題なども浮上する中、IoTを活用した成功事例といえます!

 

 

事例②:データサイエンティスト人材の育成からサービス提供、ビジネス創出を実現!

インテリジェントICT地域実装計画/岡山県倉敷市

参照:https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/top/local_support/ict/jirei/2019_007.html

 

●課題:倉敷市の産業別就業者数において、今後の成長が見込まれる「情報サービス業」の特化係数が低い。

●対策:情報サービス業の中で特に成長が期待できるデータ産業の復興を目的に、人材育成からサービス提供、ビジネス創出までをパッケージ化した「官民データ活用プラットフォーム」を整備・運用。

●効果:下記のような人材育成・ビジネス創出に成功した。

【人材育成(累積育成数等)】

・イベント累積参加者 : 1,200人以上

・公共・市民データサイエンティスト : 46人以上

・テレワーク・データサイエンティスト : 40人以上

【プロジェクト・ビジネス創出】

本事業で蓄積されたデータとノウハウを活用して、地域に多種多様なデータ・プロジェクトやデータ・ビジネスが創出・誘引。(2018年度実績は、30件以上

●ポイント:デジタル人材は、地方でも十分育成できることを示した事例ですね。地元でも都会と変わらずにできる仕事があれば、根本的な人口減少の課題解決につながる気がします!

 

事例③:従来からの習慣のデジタル化により、サプライチェーンの効率化を実現!

クラウドサービスを利用した山中漆器生産性向上プロジェクト/石川県加賀市

参照:https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/top/local_support/ict/jirei/2019_010.html

 

●課題:

・職人の高齢化・後継者不足による生産力の低下

・従来からの慣習によるアナログな手続き(受発注・請求支払い・進捗確認など)による非効率

・製造工程が分業制のため、各工程の進捗が分かりにくい

●対策:

・有志による勉強会を実施し、課題を洗い出し

・地域金融機関が産地の取りまとめ役となり、自治体・組合と連携

・高齢者の多い職人の理解を得ながら、工程管理クラウドを導入・運用し、事務作業や進捗管理などのデジタル化を推進

●効果:

事務処理作業の効率化:平均30%削減

・コスト削減:漆器屋1社あたり月平均約75時間削減

削減した時間を活用し、今まで積極的に取り組めなかった業務(販路拡大など)へのパワーシフトを可能に!

●ポイント:高齢者の多い職人への理解を得ながら進行できた点に、成功のカギが隠されていそうですね。単にコスト削減だけではなく、削減できた分新たなチャレンジに活かしている点も素晴らしいですね!

 

 

もっとICT地域活性化事例が知りたい方は・・・

総務省サイトでは、事業テーマやIoT分野別に事例を閲覧できます。さらに詳しく事例を知ることで、ICT地域活性化のヒントが見つかるかもしれません。

 

<コラム執筆>

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鈴木 萌果

2015年入社。ソーシャルメディア運用・広告ディレクション業務を経験し、現在はEMC推進室 広報・マーケティンググループに所属。メンバーズのサービス・取り組みを伝えるべく、ライティングスキルを磨き中!