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アフターコロナ:新ダチョウ倶楽部にようこそ

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ダチョウ政策(Ostrich policy)なるものをご存知ですか?

何でもダチョウは敵に襲われたりして身に危険が差し迫ると、頭だけ砂の中に埋めて、何も見えない聞こえない、という状態をとるそうです。

そんな不可解な行動をしている状態を指す言葉で、国内・国際政治でも、安全保障上などの危機を直視しようとしないことを「ダチョウ政策(Ostrich policy)」と呼ぶそうです。

画像引用元

 

今回のコロナショックにおいても、事態を甘く見るどころか、科学的知見を全く無視してウイルスの脅威を否定した人もいました。
特にブラジル・ベラルーシ・ニカラグア・トルクメニスタンの各大統領の言動はひどく、彼らを総称して「ダチョウ倶楽部(Ostrich Alliance)」とブラジルの政治学者、オリバー・スティンクル博士は名付けました。

 

ウイルスの脅威を否定した結果は皆さんご存知の通り。それぞれの国で蔓延し、国民は悲惨な目に遭ったし、いまも遭っています。暴動という別の形にもなっている国もありますね。

 

一方我が日本は、ウイルスの脅威に対し、現社会の立法と行政のルール下でできうる最大限の努力し、コロナショックの第一波はなんとか乗り切ったようです。(特に医療関係者に感謝!)

 

結果として、人々の価値観や産業構造がこの数ヶ月で一気に変化しました。パラダイムシフトです。新生活様式に向けて、在宅勤務はさらに推進され、5G関連整備などのハード的整備と、デジタルトランスフォーメーション(DX)へのスピードがさらに加速していくでしょう。

このパラダイムシフトは、企業にとって大きな意味合いを持ちます。社会から選択され淘汰される時代の本格的到来です。評判を落とした企業、あげた企業がいます。今後も“事業活動を通じて社会の発展に貢献する”という企業の本質と存在意義を今まで以上に問われる時代になるでしょうね。

 

発信内容と発信力がより重要な時代

企業の存在価値、それも社会に必要とされる価値を生み出し続けるために、企業理念を筆頭にした企業メッセージの発信内容と発信力がより一層重要になってきます。「寡黙こそ金なり」の時代ではないということです。

企業メッセージが共感と共鳴を呼び、顧客・従業員・取引先などのステークホルダーを増やし、企業の発展に必要なイノベーションが生まれること。それがよりよい社会につながる価値を生み出す企業であることが選定基準となっていきます。

ならば今回のコロナショックを好機と捉えて、企業の価値を再考してみてはどうでしょうか。

 

企業価値の再考

新生活様式、サプライチェーン見直し・・・・この環境変化を受けあなたの企業はポストコロナの社会にどのような貢献ができるか。熟考にふさわしいテーマだといえます。幸いなことに、SDGsやESGは、考え方を整理する上で最適なテンプレートとなります。改めてそれぞれの項目詳細に目を通してみてはどうでしょうか。今回のコロナショックで各項目への理解と認識が大きく変わったとの声も聞きます。
ビジネスが停滞した企業の従業員を、人員不足の企業に貸し出すなど、一企業内では思いもつかなかった発想が現実化しています。俯瞰的に広げて再考してみるのもよいでしょうね。

「コロナの第二波に備えよ」「パンデミック2に備えよ」と、声高に叫ぶ人は多いです。確かに重要です、決して否定はしません。

けれども一方で、気候変動や地方創生といった、コロナ以前から存在していた社会的課題は変わることなく存在しています。
確かにコロナショックで一時的に産業が停滞し大都市の空気や水質が大きく改善したというニュースも聞きますし、リモートワークは地方の人材不足解消の切り札との声も聞きますが、それは本質的、抜本的な改善ではないのです。

今年もまた暑い夏がやってきました。また台風もやってくるでしょう。温暖化は強烈な台風を生み、強烈な台風は洪水や高波を起こし膨大な被害をもたらすかもしれません。強烈な台風を避けて人々が逃げ込む避難所は「三密」状態です。

抗薬やワクチンなどで今回のコロナ対策ができたとしても、地球温暖化でパンデミック2もパンデミック3もいつかは発生します。また外出自粛?都市封鎖?終わることのない、いたちごっこですね。

これでは、不都合な真実から目を背けて頭を砂に突っ込むダチョウの行為となにも変わらないですね。そう、私達も知らず知らずのうちに、立派な「ダチョウ倶楽部(Ostrich Alliance)」のメンバーなのかもしれません。

パンデミック対策を単独の国や企業で行うことは、高い効果が期待できません。気候変動対策も全く同じです。
パンデミック対策にはワクチンが有効ですが、気候変動対策にはワクチンは存在しません。
気候変動はパンデミックのゆりかご。気候変動を食い止めない限りこのいたちごっこは続きます。気候変動はパンデミック以外の災いをも生み出すでしょうね。

 

コロナショック対策として、
経済回復と称して【従来型の環境負荷の高い経済の復活】を許してしまったら・・・
業績回復と称して【従来型の浪費型マーケティングの復活】を許してしまったら・・・
個人の自由と称して【従来型の生活様式やコミュニケーションの復活】を許してしまったら・・・
われわれは全員間違いなく、ダチョウ倶楽部の一員だということ。

いくら、”押すなよー、押すなよー”と言おうとも、裸になって熱湯風呂の縁に足をかけていることとなにも変わりません。
そりゃあ押されることを暗に期待しているだけです。いままでと変わることを恐れているだけです。

いまこそ、立ち上がりましょう! 声を上げるのです。”我々はダチョウではない!”っと。

そう危険が差し迫ると頭だけ砂の中に埋めて、危険を見てみぬふりをするダチョウではない!
そんなことでは捕食者から食われてしまうじゃないか!我々はそんなに愚かではない。

 

そんな愚かな・・よく生き延びて・・・ん? なにかが変だ。

 

 

ダチョウがそこまで愚かならとうの昔に滅びているはず。
なにか見落としているぞ。ちょっとまって。・・・・あ、あった、これこれ。

やっぱりナショジオ。

 
 
あれ・・・ダチョウが砂に頭を埋めることはないらしい。

おそらくこれは、昔ダチョウの防衛行動を見て考えられたものと思われる。ダチョウは、危険が迫ると身を伏せ、目立たないように長い首を地面に押し付ける。ダチョウの羽毛は遠くから見ると砂地とよく調和するので、砂に頭を埋めているように見えるのだ。

あれ・・・ダチョウは臆病で弱い生き物ではないらしい。

ダチョウは飛ぶことはできないが俊足で強健なランナーだ。時速50キロで走り、最高速度は時速70キロにもおよぶ。走行中、方向を変えるために羽を「舵」として使うこともある。ダチョウの力強く長い足は、一歩が3~5メートルにもなり、恐るべき凶器としても機能する。ダチョウのキックは、人間やライオンのような捕食動物を殺すことができるのだ。2本指の足には長くて鋭いツメがある。

 

な、なるほど。
えーと、どうしようかな・・・・・コホン。


熟考中

整いました、では・・・・改めまして・・・・
い、いまこそ、立ち上がりましょう! み、みなさん声を上げるのです。”我々はダチョウではない!”っと。

砂に頭を埋めているように見せかけ、危険を回避するダチョウ。
強力なツメという武器を持っていても戦わず飛ばず、サバンナを駆ける世界最大の鳥、ダチョウ。

気候変動は砂漠化につながります。緑が失われ、世界がサバンナや砂漠のようになっていきます。我々はサバンナを駆けるダチョウではないのです。

気候変動やパンデミックの危機に襲われ、身を伏せ目立たない(外出自粛)ようにしています。我々は危険が去るのを待つだけのダチョウではないのです。

我々はダチョウではないのです。
サバンナを緑に変える力があります。気候変動を正すすべを知っています。
危険が去るのを待つのではなく危険そのものを無くすすべを知っています。

コロナショック下の急激な事業環境の変化に対応しながらも、未来を見据えた社会的課題の解決に対する強い意志を持っています。
直近の止血的施策に振り回されず、中長期的視野と胆力を持っているはずです。

人間も企業も同じです。平時より緊急時、困難な時だからこそ本質があぶりだされます。

 

ようこそ、新ダチョウ倶楽部へ。
皆さん、互いに、よりよい社会をつくっていきましょう。

 

デジタルトレンドレポート2020

デジタルトレンド2019年~海外の有力メディア・企業から抜粋~

海外の有力メディア・企業からトレンド予測を抜粋しました。

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コラム執筆:数藤 雅紀(すとうまさのり)
大手證券、世界大手調査会社を経てメンバーズ入社。戦略プランナーとして、上場企業・グローバル外資企業などの大手企業のデジタル戦略・施策を支援。ネット選挙や新規事業系支援などの先鋭的案件も得意。阿波踊りとフルマラソンを愛する左利きB型。