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Webサイト構築が始まるときに作るプロジェクト計画書の目的、現状の課題と解決策の書き方(Webディレクター/Web担当者向け)

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Webサイト構築におけるプロジェクト計画書とは、プロジェクトを進めていく上で最初にWebサイト制作担当者からクライアントご担当者様へ提示する資料であり、プロジェクトを計画し、推進していく上でお互いに合意を取るために必要な資料です。

ここではタイトルにある通り「目的」「現状の課題と解決策」の書き方について書きます。

ここで重要なのはクライアントとの共通目的の共有であり「あるべき未来の共有」です。

制作者側とクライアントが作りたいモノを、一言で、一文で説明するときにお互いが目的を共有していることでズレが少なく、同じ方向に向かってプロジェクトを推進していくことが可能となります。

プロジェクトの目的

プロジェクトの目的の例

よくあるKGIのように具体的に「売上200%達成!」みたいな数値である必要はありません。プロジェクトの計画段階では指し示すものは方向性であって、ポエムチックと言われても理想の姿を思い描き、共有するということが重要なのです。

プロジェクトの目的は「このプロジェクトを実行したことでなにが実現するのだろう」という一文を記入するようにしています。

ユーザー・企業になにをもたらすか

ユーザー側にはどのようなことが実現するのか、クライアント側にはどのようなことが実現するのかも記述します。文章は抽象的で構いませんが、該当する人々が感情移入できるような目指すべき内容にしてください。

この項で重要なことは「あるべき未来の共有」です。
具体的な数値による目標・目的はこのプロジェクトを計画する際には外側、提供してもらった数字などで記入ができる憶測までとなることも多いため、憶測の数値を記入するくらいであれば方向性を示す価値観を記入しましょう。

あるべき未来を目指すべき理由、数値的な目標や指標については別途で説明が必要となる場合もありますが、プロジェクトが進んでいくうちに迷いが生じたり、プロジェクトに関わるメンバーがふと「なんのためにこのプロジェクトを進めているのか」という価値観の共有にもなります。

現状の課題と解決策

現状の課題と解決策の書き方の例

外部に委託する場合は社内だけでは解決できない課題が存在し、その解決策と結果がどのようになるのかをクライアントは期待します。

目的を達成するためにはどのような課題をクリアしなくてはならないか、どのような解決策があるのか、その結果どうなるのか、仮定を記述します。
この場合、クライアント側から提示された課題が数値であれば数値的根拠を持って解決しなければなりませんが、プロジェクト計画の段階ではその方向性を示すまでに留めることが多いです。
というのも、具体的な数値を示すには計画段階から次のステップである調査・検証などが必要となります。

課題、解決策、結果いずれにもユーザーと企業の視点が必要です。目的に向かって進むための課題があるわけですが、この課題を一体誰が感じているのかを明確にすることも重要です。

課題

ユーザー側

  • 〇〇ができない
  • 〇〇という印象を持っているため〇〇だけという〇〇がある

企業側

  • 〇〇のコストが発生している

できないこと、どのような問題が発生しているのかを記述します。但し、細かく書くにはプロジェクト計画書を書くタイミングでは調査が薄いため、クライアントから提示されたRFPや与件を確認しつつの記述となります。クライアントからこれらの提示がない場合は仮定を立てて記述するため、より大きな範囲で記述してあげるほうが軌道修正がしやすいです。

解決策

ユーザー側

  • 〇〇ができる〇〇の実装
  • 〇〇が気軽に〇〇できる
  • 〇〇で〇〇する前提の〇〇を提供

企業側

  • 〇〇というオペレーションが〇〇となる

課題を解決するためにはなにを作るのか、なにを用意するのか、そのためにはなにができるようにするべきなのかを記述します。

結果

ユーザー側
〇〇が可能となり、〇〇の〇〇時間が減る。〇〇により〇〇を〇〇する方が増加。

企業側
〇〇のオペレーションが〇〇することで〇〇のコストが減少。

結果はわかりやすく纏めて書いてあげたほうが良いでしょう。ここでやりがちなのはまたしても具体的な数値の記述になりますが、その数値を出す場合は大体が短期的な、目先の収益に特化したものになりやすいため、プロジェクト行った結果、中長期で実現していく未来を描くのであれば理想論と言われようと「目的を達成した未来の道筋」をイメージして記述しましょう。

そうでなければ、クライアントから提示された範囲だけでログ分析などを行い、無難な、それっぽい数値を並べて短期的な施策で終わることもあります。

もちろん、小規模なプロジェクトでいえばそれも正しいのですが中長期を見据えたプロジェクトを進めていきたい場合は短期的な指標の囚われないようにしたいところですね。

まとめ

プロジェクト計画書は制作担当者とクライアントご担当者がプロジェクトにおける「計画」+「価値観」を共通言語化するものでもあります。
特に「目的」と「現状の課題と解決策」については最初に見せる部分となり、プロジェクトの根幹を担うためクライアントが納得できない、自分ごととして考えることができなければプロジェクトはなんのために推進するのかもわからなくなる場合もあります。

目的を共有し、目的達成のための課題解決を示し、プロジェクトを推進していきましょう。

コラム執筆

鈴木 正行(すずき まさゆき)

第2ビジネスユニット-アカウントサービス第2ユニット所属。宮城県仙台市出身、2011年東日本大震災にて被災、継続的な復興支援として仙台に拠点を立ち上げるというメンバーズに共感し2012年5月に入社。プロジェクト計画から要件定義、設計やフロントエンドエンジニアリング、ディレクションなど業務とする。趣味はラーメン屋巡り、料理、Webの未来について考えること。