前回は、「そもそもSEO対策とはなにか」と「SEO対策のメリット」について紹介しましたが、今回は「SEO対策に使えるツール」についてご紹介します。
なぜツールが必要になるのかというと、昨年行われた「スピードアップデート」など、最新のGoogleのアップデートについていくには、しっかりとしたSEO対策が必要だからです。
しかし、いざSEO対策をしようにも、自社のサイトのどこの部分が対策できていないのかが把握できていなければ、手のつけようがありません。
そこで、今回はサイトのどこを直せばよいかを調べる際に役立つツールを、Googleが提供している無料ツールの中から3つ紹介します。
▼前回のそもそもSEO対策とはなにかについての記事から読む
SEO対策を行う3大メリット|基礎的な内容も同時に紹介

サイトの状態チェックに役立つGoogleの無料ツール3選
「さて、SEO対策をしよう!」と思い立ったとしても、サイトのどの部分が対策できていないかを把握していないと、効果的な改善は行えないでしょう。
サイトを改善する際には、まず「チェックツール」を使用して、サイトの現状課題を洗い出すことが重要です。
ここでは、ページの表示速度やモバイルフレンドリーになっているかなど、基本的な対策ができているかチェックするためのツールを紹介しますので、ぜひ自社のURLを入れて試してみてください。
(1)PageSpeed Insights

ページスピードインサイトのスクリーンショット
まず紹介するのは「PageSpeed Insights」です。このツールを使えば、ページの読み込み速度が調べられます。また、パフォーマンスを悪くしている原因も挙げてくれるので改善の際におすすめです。
このツールは、URLを入力するだけで調査できるので、自社のサイトはもちろん、気になったサイトの表示速度も調べてみてください。
スコアが高ければSEO対策ができている状態で、スコアの範囲は3つに分かれます。90~100点の場合は十分な速さがあるので改善点はほぼない状態です。50~89までが平均的なスピードとされており、0~49は表示速度が遅く要改善という状態を示します。
▼PageSpeed Insightsを試してみる
(2)モバイルフレンドリーテスト

モバイルフレンドリーテストのスクリーンショット
「モバイルフレンドリーテスト」は、その名の通り「サイトがモバイル端末でも使いやすいか?」ということをチェックしてくれるツールです。
最近のサイトのほとんどはレスポンシブ対応ができていますが、そうでないサイトの改修の際には、このツールでテストしてみてください。
「Mobile First Index(モバイルファーストインデックス)」という、インデックスの対象をPCページからモバイルページに変更するアップデートが行われ、また、PCユーザーよりもモバイル端末を使うユーザーが増えた背景も踏まえ、モバイルフレンドリーな状態を維持できるようにまずはチェックしてみましょう。
▼モバイルフレンドリーテストを試してみる
モバイルフレンドリーテスト
(3)構造化データテスト

構造化データテストのスクリーンショット
最後に紹介するのは、サイトを構成する要素に誤りがないかをテストしてくれる「構造化データテスト」というツールです。
URLを入力するだけでエラーや警告箇所がないかを示してくれるので、構築したサイトの検証にも使えて便利です。
構造を意識してサイトを制作する重要性は日に日に増してきているので、ぜひこの機会に正しいサイト構造になっているかテストしてみてください。
▼構造化データテストを試してみる
構造化データテスト
まとめ
今回は、SEOの観点からサイトを改善するのに役立つツールを3つ紹介しました。紹介したツールを使用することで、
- ページの表示速度に問題がないか
- モバイルフレンドリーになっているか
- サイトの構造に誤りがないか
などSEOの基本的な対策ができているかチェックすることができるので、ぜひ参考にしてみてください。
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Webサイト運用・運営
Webサイト、ソーシャル、モバイル、アプリなど、広範囲にわたって企業のデジタルマーケティング運営支援を総合的に行い、ビジネス成果向上を目的に専任チームでWebサイトを運用いたします。
コラム執筆
宮脇 遼太(みやわき りょうた)
2017年4月に入社。現在はBU2-3に所属し、SEO業務全般を担当しています。趣味はカメラとカフェめぐり(去年は150店舗めぐりました)などです。平素はSEOを起点にメディアの運用・コンテンツマーケティングについて勉強しています。
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