Photoshopのバージョンが上がるに連れて、どんどんファイルサイズも上がっていってると感じるPSDファイル。
近頃は回線の高速化により業界自体があまりファイルサイズを気にしなくなっていると感じていますが、どうせなら軽いほうが時短できるので良いですよね。
今回はPSDファイルのファイルサイズ軽量化について改めて調査してみました。
内容が無いのに重いPSDファイル
日々の業務でとあるPSDファイルの軽量化をしており、レイヤーをラスタライズ・削除するうちに不思議なファイルが出来上がりました。
・カンバスサイズ10×10
・レイヤーは1つで結合済み
この状態でファイルサイズが55MBです。
どう考えても内容とファイルサイズの釣り合いが取れていませんが、何故こんなに重いのでしょう?
原因はRawデータの可能性が高い
WEBでいろいろ調査をしたところ、PSDファイルのRawデータによりファイルサイズが上がるという情報を得ました。
Rawデータとは「デジタルカメラで高品位な写真編集を行うための記録形式で、JPEG等に加工する前の生データ」などが一般的ですが、どうやらPSD(PSB等も)もそれを保持しているようです。
Rawデータの確認方法:ファイル>ファイル情報>Rawデータ
ファイルの検証
2つのPSDファイルで検証してみました。
1つは問題のファイル、もう1つは同じ内容のものを新規作成してRawデータを確認しました。


英字の羅列でイマイチよくわからない内容ですが、スクロールバーを見るとボリュームはかなり違うようです。どうやらファイルが新規で作られたころから情報を蓄積しているようで、基本的に削除する機能は無いようです。
Rawデータ問題を解消するには?
削除する手段も強引であればあるようですが、安全な方法としては全レイヤーを新規ファイルに複製することのようです。
新規ファイルへの複製方法:
全レイヤーを選択>右クリック>レイヤーを複製>ドキュメント:新規>名前入力>別名で保存
こちらのGIFアニメでもわかる通り55MB→20KBまで削減できてます。
最近新規で作成したファイルにはあまり効果的ではないですが、昔から代々形を変え続けてきている歴史のあるファイルには絶大な削減が期待できるようです。
まとめ
- 保存や編集を繰り返すうちにPSDファイルにRawデータが蓄積されファイルサイズが大きくなる
- Rawデータは基本的に削除することができない
- 対策としては全レイヤーを新規ファイルに複製し、新たなPSDファイルとして保存する
補足
「スマートオブジェクト」PSDファイルの中で多数設置することが多いですが、Rawデータはスマートオブジェクトごとに個別に持っているので、全てのスマートオブジェクトにこの方法を適用したことで200MB→1MB程度までテンプレートファイルのサイズを削減した実績もあるので、PSDファイルだけではなく、スマートオブジェクトにも効果的です。
※確認できておりませんが、Rawデータをリセットすることでファイルに何かしらの影響を及ぼすことも否定出来ないため自己責任で作業をするようにお願いします。
■コラム執筆者
第4ビジネスユニット アカウントサービス第8ユニット
川崎 真
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カテゴリ: Webサイト
2017年12月27日