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発想したアイデアを切り捨てない投票のやり方 / UXデザインの道具箱

みなさんこんにちは。
メンバーズのUXデザインユニットでデザインエンジニアをしている角銅です。
今回は、ワークショップなどで発想したアイデアを切り捨てずに、それらを活かしてよりよいアイデアにするための投票のやり方をご紹介します。

UXデザインユニットでは、新しいサービスを検討するときなど、アイデア発想からお手伝いさせていただくことがあります。当然、数多くのアイデアを発想していくことになるのですが、アイデアを評価して収束していくときに投票をすることがよくあります。
ただ、何度もワークショップを実施していく中で、アイデア発想という共創のプロセスとして、投票してひとつを選び、他を切り捨ててしまうのが、そぐわないと感じるようになってきました。

アイデアを投票で選ぶときに起きる問題として、アイデア全体ではなく一部分が支持を集めた場合、どの部分まで支持されているか分からないということがあります。
また、一見良くないと思っていたアイデアにも、よい要素が含まれていることは多くあり、それをきっかけによいアイデアが生まれることもよくあります。
投票でそれらのアイデアを切り捨ててしまうと、そこに含まれていた可能性も捨ててしまうことになります。

他のアイデアに含まれる良い要素が捨てられてしまう/選んだアイデアにも悪い要素が含まれる

この問題を回避できる手法を探してみたものの、なかなか見つけることができなかったため、アイデアそのものに投票するのではなく、アイデアを構成している要素に注目して投票する「エレメント投票」を考案してみました。

エレメント投票では、アイデアを書き出した後、投票する前にアイデアを構成要素に分解します。そして、その分解した構成要素に対して投票することで、支持されている範囲を明確にし、一見よくないアイデアに含まれる良い要素も捨てずに評価することができます。
その後に、支持された構成要素を新しいアイデアに統合していくことで、よりよいアイデアを共創することを目指しています。

構成要素に投票してアイデアに統合する

エレメント投票をするときの実際の手順は次の通りになります。

1. アイデアを書き出す
付箋を使ってアイデアを書き出していきます。アイデアそのものが良いと思わなくても、構成要素としては良いものが含まれているので、質は気にしないで量を出します。

2. アイデアを構成要素に分解する
付箋に書かれたアイデアのひとつひとつに対して、そのアイデアを構成要素に分解して、構成要素ごとに別の付箋に書き出していきます。書き出した構成要素はアイデアの付箋の下に繋げていきます。

3. 構成要素に投票する
アイデアと構成要素をセットにして壁などに貼り出し、構成要素に対して投票をします。
構成要素だけ並べていると抽象的すぎて意味が分かりにくいことがありますが、具体的なアイデアとセットにしているので理解しやすくなっています。

4. 支持された構成要素をアイデアに再構築する
支持された構成要素の付箋を並べてアイデアとして再構築します。構成要素を無理矢理に全部繋げた文章を作り意識的に違和感を生むようにして、それを見ながらそれを満すアイデアの議論を進めると、やりやすいかもしれません。

投票でアイデアを切り捨ててしまうのがもったいないと感じたことがありましたら、実際の手順をスライドに入れていますので参考にしてみてください。そしてフィードバックを頂けたらとても嬉しいです。

企画段階でコンセプトやサービスの形に確証が持てないケースなどで、UXデザインのプロセスをプロジェクトにとりいれてみたいと思いましたら、ぜひ弊社UXデザインユニットまでご相談ください。


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カテゴリ: UXデザイン
2018年04月27日

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