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Social Good な企業とその取り組み #17:メンバーズエッジ<CSV、共創マーケティング>

「デジタルクリエーターが活躍する社会を創る」を経営理念の一つに掲げる株式会社 メンバーズ。

まさにそのミッションを本業を通して実践するのが、株式会社 メンバーズの100%子会社で、2017年4月に設立した、メンバーズエッジ。

この度、塚本社長に会社設立の趣旨やミッション実現に向けた取組み等のインタビューに加え、メンバーズエッジの新しい拠点である鯖江のオフィスに勤務予定のエンジニアの方にお話を伺いました。

 

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<インタビューにご協力頂いた方々>

メンバーズエッジ

代表取締役社長 塚本洋氏

エンジニア 杉原 貴彦氏

 

エンゲージメント・ファーストでは、経済的価値と社会課題解決の両立を図るCSV(Creating Shared Value)や、秀逸でユニークなSocial Goodの取組みを行う企業や団体等の皆さまを Shared Value ベスト プラクティスとして表彰をさせて頂いています。今回は、メンバーズエッジ社を対象に授与させて頂きました。

 

 

●はじめに、メンバーズエッジ会社のご紹介をお願いします。

 

塚本社長:メンバーズエッジは、株式会社メンバーズのグループ企業として、2017年4月に設立したエンジニアだけで組織化した技術者集団で、テクノロジーを通して、お客様のWebサービスやWebメディアなどのプロダクトやサービスの成長を支援する会社で、現在は、東京、仙台、北九州に拠点(2018年3月現在)をおいています。

私たちの会社の特徴は、システムの開発は、地方でのリモート環境でも行うことは可能ですので、東京一極集中にこだわらず、日本中を開発拠点にを合言葉に、地方のエンジニアの方や、東京から地方へ移住して、自分の生活の質を上げたり、ライフスタイルにマッチして働きたいというエンジニアを支援したり、生み出したり、どこでも働ける状態、リモートでチームを組んでクライアント企業を支援しているところです。

 

●Webサイトには、東京の一極集中を否定するわけではないとの記載がありました。

 

塚本社長:地方にもIT企業はたくさんありますが、私たちは、どこでも働くことが出来るということを目指しています。私たちの中には、東京出身の社員もいます。実家が東京都三鷹市にあれば、住み慣れた街で仕事をするものいいし、東京の文化的な魅力にあこがれて上京し、東京で働くのも良いでしょう。仙台で働く女性社員は、地元仙台で、家族と一緒に子育てをしながら働きたいといったニーズを満たしながら働いています。

将来は、在宅ワークも実現したいと思っていますが、そうした働き方の多様性に応えていきたいと考えています。

また、東京ではエンジニアが不足していますが、日本中の地方にある様々な才能を発掘したり地方と都会とのマッチングによって、お互いがハッピーになる様なそんな仕組みをつくろうとしています。

 

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●地方創生が目的ではない、エンジニアのより良い働き方を支援したいとのメッセージも掲げています。

 

塚本社長:地方創生を目的にした会社であれば、例えば、自治体のコンサルティングを行う方が目的にマッチにしているかもしれません。結果的に地方創生に貢献できればいいなとは思っていますが、基本的には、エンジニアが日本一心豊かに働ける会社を作ろうと思っていて、それを会社のミッションにしています。

最先端の技術を追求することも必要ですが、エンジニアの働く場所を提供する、そして、単純に仕事だけではなく、地元との関わりや自然との触れ合い等も含めた、人生の質の様なものを高めた方が、結果として仕事にもプラスになる。そして、開発するプロダクトやプログラムも長い目で見れば、価値の高いものになったり、エンジニア自身も長く働けたり、成長していくことができる。

単純にエンジニアが働ける機会を提供するだけではなくて、幸せに、心豊かに働くことの実現を目指しています。

 

●メンバーズエッジ会社設立のきっかけや経緯を教えて頂けますか?

 

塚本社長:設立の1年前位に、私自身が事業プランをまとめてメンバーズに提示したのがきっかけとなって準備を進めていました。

メンバーズではアジャイル開発のシステム開発チームをマネジメントしていましたが、そうしたことを地方と組み合わせることによって、よりうまく進めることができないかと考えました。

また、メンバーズグループのお客様は、大手企業のマーケティング部門の方が多いのですが、マーケティングよりも自社プロダクトを保有する企業の開発支援の方が、よりITが求められていると考えていて、そうしたことをエンジニアで支援することが、メンバーズグループとしてもご支援できるお客様の幅が広がるというメリットもありますし、プラスになると考えています。

特に東京ではエンジニアが不足しているという社会背景がありますので、エンジニアの働き方にフォーカスした方が、そうした社会課題を解決できると考えました。

 

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●会社設立のきっかけや理念がCSVそのものですね。

 

塚本社長:ちょうど同時期に「MENBERS WAY」というものがメンバーズでも確立し、メンバーズでは、デジタルクリエーターが活躍する社会を作ることをミッションの一つに掲げていますが、私もその理念にはとても共感していますし、そうしたミッションをより推し進める会社を作りたいと考えました。

 

●仙台、北九州に続いて、なぜ新たな拠点を鯖江に作られたのですか?

 

塚本社長:先程の心豊かに働く事と非常に関係が深いと思っています。単純に地方であれば良い、豊かな自然があれば良いではないと思っています。

日本国内は地方の田舎に行けば豊かな自然に囲まれていますし、地方に行けば、オフィスの賃貸料も安いのですが、安いオフィスの箱があれば良いというわけでもありません。
エンジニアである社員が心豊かに働けるのかが最優先されます。自然が豊かであったり、賃料が安いオフィスは、様々な地方で実現できますが、最も大事な要素は、地域での繋がりや社会活動に積極的であったりことが重要であると考えています。

そうした中で、鯖江は、自治体の方々がとても親身に移住者に相談に乗ってくれたり、IT関連の活動をされているNPOの方々がいたり、小学生のプログラミングを教えるIT企業の社長がいたり、人と人との繋がりや様々な活動が、とても地域に根付いると感じました。

メガネの生産では有名ですが、工業用漆器では、国内No.1ですし、そうした職人さんもたくさんいらっしゃいますので、今後は、そうしてモノ作りを通して、人と人との繋がりを深めていきたいと考えています。本当に豊かな生活は、経済的な豊かさだけではなくて、人と人との繋がりだったり、社会への貢献だったりしますので、鯖江は町として、そして何より住んでいる人やコミュニティがとても魅力的で、ソフト面でのバランスが良かったことが決め手となりました。

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●当然ながら、鯖江の他にも候補地はありましたよね?

 

塚本社長:もちろん、その他の地方も検討しましたが、鯖江市がソフト面でのバランスがとても良かったと感じています。鯖江は市長自らとても温かく迎えて頂きました。
鯖江市そのものが移住者も増えていますし、ベンチャー企業の様な雰囲気で町自体も盛り上がっています。

 

●移住者に対して、金銭面でのユニークなアイディアを打ち出しています。

 

塚本社長:先程も話に上がった様に、確固たる意思を持って移住していたのがこれまでの移住だったと思います。
でも、若い時や特に独身の時期は、東京以外の色々な価値観に触れることがとても重要だと思っています。であれば、もっと移住の敷居を下げて気軽にトライできることを目的に、移住して入社する社員に対して、引越し距離1mにつき1円を支給する移住支援金制度を整備しています。

 

●働く場所の選択肢がいくつもある事はとても魅力的です。

 

塚本社長:移住先の地方が気に入れば、その地域で働き続ければいいし、なじめなかったら東京に戻ったり、他への移住も考えられる、そうした選択の多様性を提供したいと考えていますし、地方で働くことの豊かさを感じる人を増やして行きたいと考えています。

 

●杉原さんはこの度、メンバーズエッジに入社されて、鯖江に勤務されると聞いています。入社に際して、こうした会社のミッションや理念はどう感じましたか?

 

杉原さん:私は生まれてからずっと東京で生活してきました。前職でもシステム開発の仕事をしていましたが、今回メンバーズエッジに転職しています。
入社のきっかけは、単純に面白そうだと感じたこと、そして、地方で働いて仮にイヤになったら帰ってくることが出来るそうした環境が整っていることがとても魅力的でした。そうした後ろ盾があることで、移住するとなると、普通は一大決心を必要としますが、それほど悩まずに、新しい拠点としてオープンする福井県鯖江市で働くことを決意できたと思います。

 

●5年後、10年後、どういった働き方をしているかは、良い意味でも悪い意味でも、白紙ですか?

 

杉原さん:そうした意識であるというのが、正直なところです。鯖江に移住して、その土地を体験する事に価値があると考えています。また戻って来られるという選択肢もあることはとても大きな魅力です。

 

●杉原さんは、東京生まれ、東京育ち、これまでずっと東京で働いていたとの事ですが、以前から地方暮らしや地方勤務への興味はありましたか?

 

杉原さん:なによりも通勤の満員電車には乗りたくないと思っていましたし、周りに人が溢れている様な場所ではない地域で生活したいと考えていました。
私の出身は東京都港区で、高校までは港区の学校に通っていました。大学は目黒区、就職先は品川区で比較的都内の狭い地域で生活してきました。そうした生活環境であったため、地方で暮らすことに憧れはありました。

 

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●先程、様々な制度や会社の考え方が移住の後押しになったとの話がありましたが、今回の移住は大きな決断ですよね。

 

杉原さん:外から見ればそう感じるかもしれませんが、様々な会社の制度で決断に至るハードルはかなり下がりました。もともと東京に住んでいる者からすると、地方に住むメリットをいくつも挙げることができます。

 

●どの辺りを地方移住のメリットと考えていますか?

 

杉原さん:同じ給与体系で、地方へ移住することは、当然ながら家賃も下がりますが、下がった家賃はその分、年収が上がったとも考えられます。

また、地方に住むことは、可処分所得も増えますが、可処分時間も増えることになります。地方で働くことは、通勤時間も格段に短くなります。毎日の通勤時間を1時間減らすことが出来れば、年間20日位の時間に余裕が出来ることになります。つまり、お金と時間、2つの大きなメリットがあると思っています。

子どもたちにプログラミングを教えたり、余裕が出来た時間をどう活用するのか、今から色々と考えています。

 

●エンジニアの人材採用という面では、かなりの差別化戦略となりますね。

 

塚本社長:地方でエンジニアを募集する会社は、安い人件費を求めている、そのため、本部機能とは異なり、別会社にして採用活動をしているケースなどもあります。本当に地方で働くことの意義とか仕事の喜びまでを提供しようと思っているかというと疑問に感じます。

東京勤務と同じ給与で東京の仕事を地方で行う。地方の安い労働力でオペレーションの仕事をするのではなく、高付加価値の仕事をリモートで行うというモデルでそのものが、最大の差別化であると考えています。東京の仕事を行うため、地元との会社とも競合はしませんし、移住することによって、都内の仕事で稼いだお金を地方に還元することになります。

 

●人件費が全く同じであることも魅力的ですが、安い人件費を求めて地方に行くのではないという志が素晴らしいです。

 

塚本社長:スキルのあるエンジニアはどこで働こうとその価値は変わりません。私たちはエンジニア向けの教育の仕組みも整備していますし、リモート環境でも将来に渡って成長し続けることができる仕組みを本気で作ろうと思っています。

 

●エンジニアが地方にいてリモート環境で仕事をすることに対して、クライアント企業の方々の反応は如何ですか?

 

塚本社長:お客様からも興味を持って頂けることが多いのですが、やはり、開発拠点の近い方がいいのではといったご意見を頂くこともあります。確かに、近くで行うことのメリットもありますが、私たちの社員が心豊かに、長く働くことが出来て、仕事のクオリティも上がれば、中長期的にお客様にも多くのメリットを提供できるはずです。

また、お客様と共に、リモート環境で開発を行うことは、仕事の透明性も増すことになりますし、会議システム等のツールを使うことによって、信頼性を維持することが出来ると考えていますし、そうした仕組みを含めてサービスを提供しています。

短期でのスポット業務であれば、お客様との距離は近い方が良いかもしれませんが、長期的な関係を築くため、テレビ電話を常時接続することにより、リモートでも常にコミュニケーションが取れる環境を実現しています。

 

●自然が好き、地方で暮らしたいと思っている都内に住む社会人はたくさんいると思いますが、それが出来ていないのは、地方ではなかなか仕事が見つけることが出来ないからかと思います。そうした事を変えていくロールモデルになりますね。

 

塚本さん:そうなんです。地方で仕事を探そうとして皆が苦労しています。内閣府の調査では、移住する上での不安・懸念点として最も多く挙がるのが、働き口です。そうした不安を解消できれば、移住を促進できると考えていますし、選択肢を広げることできます。
仙台オフィスで働く女性エンジニアは、フルタイム勤務で保育園に通うお子さんの子育てもしていますが、通勤時間が短いからこそ実現できていますし、時間を有効に使えていると言えます。

 

●鯖江以外での今後の地方拠点の予定を教えて下さい。

 

全国の様々な地域で検討を進めていますが、その中の一つに、長崎県五島市が挙げられます。また、子育て環境が整う他地域の検討も進めています。

 

●改めて、メンバーズエッジで働くこと、地方移住の魅力を教えて下さい。

 

杉原さん:地方も含めて、働く場所の選択肢があることが一番のメリットであると思います。

地方に住むことに漠然とした興味や関心はありましたが、移住への関心が高まったのは、メンバーズエッジのエンジニア移住交流会のイベントに参加したことがきっかけです。イベントの中で、メンバーズエッジや鯖江の市役所の方々から興味深い話を頂き、その後、鯖江の見学にも出向いたことによって、生活のイメージも湧いたことで、移住の決心がつきました。

鯖江の方々は本気で支援してくれましたし、皆さんが熱意を持っていたこと、そして皆さんのお人柄が素晴らしかったのが、その理由と言えます。

 

●最後に、地方での生活や移住に興味があるエンジニアの方々へのメッセージをお願いします。

 

杉原さん:メンバーズエッジに所属することにより、移住への敷居は確実に下がりますので、興味があれば是非トライして頂きたいです。

今後、鯖江での生活がスタートしますが、オフィスのすぐ近くに住むことになるため、通勤が楽になることが楽しみです。また、生活に必要となるコンビニやスーパー、食事をする場所も徒歩圏内にありますので、地方に住むことの不便さは全く感じていません。

塚本さん:移住にこだわらず、エンジニアとして、心豊かに仕事したい、成長したいと考えている方々には、教育体制やキャリアプランもありますので、是非、来て頂きたいと思います。

さらに、働く場所にこだわらない、仕事以外も含めて幸せな生活をしたいという事であれば、ピッタリの会社です。私たちは、今後10年間で50拠点、1,000人のエンジニア体制を目指しています。エンジニアの方々、今後是非お声掛け下さい。

 

●本日はインタビューありがとうございました。杉原さん、鯖江での新生活頑張って下さい。

 

■コラム執筆・インタビュアー
エンゲージメント・ファースト 萩谷 衞厚

 

 


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カテゴリ: Creating Shared Value(CSV)
2018年03月20日

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