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OpenTypeフォントの特長と利便性

文字を媒介するコミュニケーション上、欠かすことのできないフォント。

そんなデジタルフォントの形式の中でも機能性や利便性に優れている「OpenType」についてご紹介します。

OpenTypeフォントの特長と利便性


OpenTypeの主な特長

  • MacとWindowsで同じ表示が可能
  • 収録可能な最大文字数が多い
  • 出力時の解像度制限がない
  • 簡単に高度な文字組版ができる

[参考:Wikipedia / OpenType]


MacとWindowsで同じ表示が可能

TrueTypeの場合、Mac OS用とWindows用ではフォントデータの構造自体が異なるため互換性がありませんでした。

Macの場合、OS X以降はWindows用のTrueTypeもインストールすることは可能になりましたが、ライセンスの問題がクリアであったとしても、文字のコードと個々の字形を紐づけているテーブルの構造に問題があるなどのエラーで使えなかったり、サポートも受けられないことを覚悟する必要がありましたが、OpenTypeの場合ほとんどがクロスプラットフォームを想定して作られているため、Mac OSとWindowsで同じフォントデータ、同じ表示が可能になりました。


収録可能な最大文字数が多い

OpenTypeは最大約65,000文字が登録可能なため、漢字を使用する日本語文化圏では重宝します。

JIS第一・第二水準の漢字だけでなく、第四水準までカバーしているものも存在し、異体字などが多く収録されているので、特殊な人名漢字や旧字体などを正確に表現できます。

収録可能な最大文字数が多い


出力時の解像度制限がない

TrueTypeやPostScriptも言えることですが、字形が数学的な式で表せる曲線で描画されています。

これらのフォントはアウトライン形式と呼ばれ、拡大や縮小をしても荒くなることはありません。

OpenTypeの場合は、このTrueTypeやPostScriptのいずれかの形式の曲線を収録しているため、同様に拡大縮小に強いフォントとなっており、ビットマップ形式と呼ばれるドットで表現されたフォントと比べて出力時の解像度制限がありません。

※特定のフォントサイズで(とくに極小の文字を)モニタで表示する場合はビットマップ形式のフォントのほうが可読性が優れる場合があります。


簡単に高度な文字組版ができる

OpenTypeには文字情報の他に、異体字に切り替えるための「グリフ置換情報」、カタカナの「ト」やAとVやなどの隣の文字との間隔がアキがちな場合の並びを自然に詰めるペアカーニング機能のための「グリフ位置調整情報」、仮想ボディ情報などを含みます。
そのため調整なしでもある程度文字の並びが整っており、アプリケーションによっては文字の並びが一定にならなかった問題が解消されているので、自動設定でも整います。

手動での調整なしでもある程度文字の並びが整っている

[参考:OpenTypeフォントとは?]


代替字形

膨大な量の文字を収録できる利点を活かし、異体字としてデフォルトの字形とは異なる字形が収録されているフォントがあります。単純なリガチャ(合字)だけでなく様々なデザインの文字が収録されており、対応するアプリケーションで利用することができます。

例えば、Adobe IllustratorではOpenTypeパネルからその機能を利用できます。
Illustratorは、Adobeのベクター画像編集ソフトです。

スタイルセット

スタイルセット

日本語書体でも運筆を意識した書体があり、縦書きで使用した際に運筆や字形に変化をもたせるフォントもあります。

みちくさ

[参考:みちくさの使い方]

スワッシュ

スワッシュ

数字スタイル

数字スタイル

上記の例の他にも沢山の字形に関する機能が備わっています。

[参考:欧文フォントの機能]


OpenType カラーフォント

フォントのデータにSVGのアートワークを埋め込むことによって、標準で色や模様をもたせたフォントもあります。

おなじみTrajanもカラーフォントとしてAdobe Typekitからリリースされており、FirefoxやMicrosoft EdgeなどのWEBブラウザも一部サポートを開始しているので、今後は色彩豊かな文字表現がより簡単にできるのではないでしょうか。

OpenType カラーフォント

[参考:OpenType-SVG カラーフォント]

この他にも、字形の代わりにSVGアニメーションを埋め込んだりすることもできるので、Font Fileの体をなしていますが、使い方次第では文字表現の枠にとらわれないデータセットのフォーマットとして幅広く利用できるのではないでしょうか。

お役立ていただければ幸いです。

■コラム執筆者
第4ビジネスユニット
アカウントサービス第3ユニット
小林 直登

カテゴリ: Webデザイン
2018年03月19日

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