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【特別企画】北九州市インタビュー/急拡大するウェブガーデン北九州の強力サポーター

2015年4月に福岡県北九州市に開設した「ウェブガーデン北九州」。

顧客企業の重要な情報インフラであるWebサイトやソーシャルメディアの運営を継続するためには、優秀な人材の確保と技能スキルの向上、体制の拡大が不可欠です。
開設から1年経った現在、ウェブガーデン北九州で働く社員は九州地方出身者を中心に40名を超え、メンバーズの主要なWeb制作拠点として急拡大しています。
ウェブガーデン北九州では、U・Iターン採用や周辺地域の大学、高専、専門学校からの採用を積極的に進めており、そのためには地元自治体との連携協力が欠かせません。

なぜウェブガーデン北九州は短期間での拡大に成功しているのか――
今回は、ウェブガーデン北九州が拡大する上で、欠かせないサポーターである北九州市の角屋氏、笠松氏、中江氏に北九州市の魅力やメンバーズとの取り組み、今後メンバーズに期待すること、についてお話を伺いました。

北九州市 産業経済局 企業支援・産学連携部 情報・通信産業担当課長 角屋氏
北九州市 産業経済局 企業支援・産学連携部 企業立地支援課 情報・通信産業担当係長 笠松氏
北九州市 産業経済局 企業支援・産学連携部 企業立地支援課 主任 中江氏

(聞き手)株式会社メンバーズ 経営企画室 広報担当 岡田

テキスト

「ものづくりの街」北九州市の魅力について

まずは北九州市の魅力についてお聞かせください。

角屋氏:北九州市は、働く人、住む人にとって非常に魅力的な街だと思います。
まず、交通面ではJR、バス、モノレールなどの公共交通機関が充実しており、高速道路、一般道路も整備されていて渋滞がありません。平均通勤時間は24.4分と、東京のように通勤で長時間拘束されない良さがあります。

そして、物価の安さ。全国の県庁所在地と政令指定都市でNo.1と言われています。それから民間の賃貸住宅の平均家賃も政令指定都市の中で2番目に安いんです。

また、生活面で魅力的なのが子育てと医療についてです。
NPO法人が行った「次世代育成環境ランキング」において、出産環境や乳幼児の保育、小児医療など、さまざまな指標で評価いただき、4年連続(平成23年~平成26年)で政令指定都市No.1になりました。特に、24時間365日対応する小児救急センターをはじめ、先進的な小児救急医療の提供体制があり、小さなお子さんのいる家庭でも安心です。
病院・診療所の病床数についても、政令指定都市の中で熊本市に次いで第2位と、非常に充実しています。出版社大手の宝島社(東京)が発行する地方移住の魅力をまとめた雑誌「田舎暮らしの本」(8月号)の中で、北九州市が200の市区町村を対象に調べた「50歳から住みたい地方ランキング」で1位を獲得しました。

また、なんといっても四季折々の新鮮な海の幸、山の幸に恵まれ、街には安くて美味しい食の魅力が溢れています。焼うどんの発祥の地であり、焼きカレーやサバ・イワシのぬかみそ炊きなどご当地グルメも充実しています。
物価が安くて食べ物が旨い、通勤時間が短い、そして子育てもしやすく、いざというときの医療環境も充実している北九州市は、100万人都市ながら、働く人にとっても住む人にとっても、コンパクトで暮らしやすい街になっています。


世界遺産にも登録された官営八幡製鐵所をはじめ、北九州は「ものづくりの街」というイメージがありますが、産業面の特徴について教えてください。

角屋氏:日本の高度成長を支えた近代製鉄の発祥の地として、素材型産業を中心としたものづくりの街として発展しました。近年では、周辺に自動車メーカーの立地が進み、本市を含む北部九州地域は東海地区に次ぐ自動車産業の国内拠点を形成し、年間150万台の生産能力を有しています。
かつて北九州工業地帯として栄えた反面、深刻な公害に見舞われましたが、官民一体となって公害を克服し、産業構造の転換も図ってきました。その過程で得られた環境技術や人材を生かし、資源循環やエネルギーの分野での先駆的な取り組みは環境国際協力で高い評価を受けています。経済開発協力機構(OECD)から環境と経済が両立する「グリーン成長都市」に選定されるなど、環境未来都市・北九州市は「世界の環境首都」を目指しています。

※北九州市環境未来都市について(北九州市ホームページ)


最近では、データセンターやアウトソーサーなど情報通信系企業が集まってきているとお聞きしました。

角屋氏:北九州市は災害リスクが低くBCP(事業継続計画)に最適なエリアとして、データセンターやコールセンターの集積が進んでいます。ものづくりの街なので、地元には理工系人材が活躍できる企業が多いのですが、やはり事務系企業への就職希望者も多くいます。それは、いわゆる一般事務職もそうですし、IT・情報通信系も含め、事務系の企業を主に首都圏から積極的に誘致して、人材の受け皿を拡大していきたいと考えています。

通勤可能な圏域人口が200万人いますので、人材の安定的な確保という意味では、進出企業を支えることが十分にできると考えています。


環境・交通アクセス・余暇の過ごし方の面での魅力を教えてください。

角屋氏:北九州市は、海や山に囲まれた自然豊かな場所です。
交通のアクセスも非常に良く、飛行機は羽田⇔北九州間で1日16往復、名古屋小牧⇔北九州が1日2往復、新幹線やフェリーも出ているので、陸海空のアクセスは非常に優れています。
また、東京から約1,000km、上海にも1,000kmと大陸にも非常に近いので、貿易面などでアジアに近い立地を活かせる土地柄ですね。

中江氏:小倉駅周辺には百貨店や商業施設が集中しているので気軽にショッピングも楽しむことができますし、海や山にも近く、自然にも恵まれていて、観光スポットやお祭りなどの見所が多いです。
例えば、八幡製鐵所関連施設以外にも日本三大カルストの平尾台や小倉城、今流行の工場夜景や新日本三大夜景にも選ばれている皿倉山からの100億ドルの夜景も見所の1つです。

また、九州は新幹線や最近開通した東九州自動車道をはじめ交通網が発達しているので、北九州市を拠点に九州各地をいろいろ見てまわることができるのも魅力です。

ウェブガーデン北九州開設から1年。現在、所属社員数41名と急拡大中!

メンバーズが北九州市に進出した理由の1つとして、「優秀な人材の安定的な確保」があります。北九州市およびその周辺地域には、どのような大学や学校が多いのでしょうか。

角屋氏:北九州市の周辺地域には理工系大学および高専、専門学校が多くあり、理工系大学の入学定員数は都道府県別で全国第5位(福岡県)です。国立大学に限ると、入学定員数は全国で第2位と、優秀な人材の安定的確保が可能です。


働きやすく、住みやすい北九州市で就職を希望する人は多いのではないでしょうか。

角屋氏:実は若者の地元就職の促進が、本市が直面している大きな課題でして、地元の人材採用に積極的な御社に期待しているところです。
市内のある大学で、就職対象者に地元就職の希望に関するアンケート調査を行った結果、30%を超える学生が北九州市での就職意思を示したのに対し、実際の地元就職率は20%にとどまりました。我々としては、その10ポイントのギャップを何とか埋めることができるよう、新規企業の誘致や地元企業の採用拡大をお手伝いしたいと考えています。

北九州市は、理工系の大学を中心に教育機関が充実していますが、特に情報系の就職先がまだまだ少ない状況です。ということは、情報系の仕事を希望する人が就職を機に首都圏などへ出ざるを得ない、また、Uターンなどで地元に戻って来たいけれども、情報系企業が少ないため戻ることが難しい。御社に今後期待するところとしては、そういった人材の受け皿にもなっていただければと考えています。


「ものづくりの文化」が根付く北九州市の学生や人材は、同じくWeb構築・運用というものづくりを行うメンバーズとマッチしやすいと感じています。

笠松氏:地方で東京と同じ仕事ができて、研修制度や社内勉強会が充実しているので、やる気のある学生にとっては魅力的だと思います。拠点も東京、仙台にあって、さらにグローバルにも挑戦されていると伺っていますので、留学生を含めて就職を希望したくなる企業なんじゃないかと思います。

また、IT系と聞くと長時間労働などのイメージがあると思いますが、ワークライフバランスへの実現にも挑戦されていると思いますので、是非これからも引き続き取り組みを進めていただきたいですね。


最近メンバーズでは人事制度を大きく改革し、給与体系の全国一律化やベースアップ、残業時間削減の取り組み、女性のキャリア支援制度も充実させました。

角屋氏:給与面でも地方拠点所属社員の待遇を改善していただくなど、長く働きやすい制度を整えていただいていると思います。例えば、北九州で就職して、家庭を築くといった将来の青写真が、御社に入れば描けるということが伝われば良いなと思います。

笠松氏:女性が働きやすい制度の充実や、東証に上場されているところも社会全体から認められている会社として信頼感が大きいと思います。勢いのある成長企業に来ていただけたことは市としてもありがたいですね。

※2016年3月8日メンバーズ、月額固定給4%のベースアップ実施を決定~2019年度を目途に平均残業時間50%削減、月額固定給25%増、年収20%増を目指す~
※2016年3月15日メンバーズ、女性社員の長期的なキャリア形成を支援する「Womembers Program(ウィメンバーズ・プログラム)」を策定~ベビーシッター利用補助制度や在宅勤務制度など、多様なワークスタイルの確立を支援する制度を拡充~
※2016年3月18日メンバーズ、全契約社員の原則正社員化および、給与体系の全国一律化による、地方拠点所属社員の月額固定給の引き上げを決定~社員の経済的基盤の充実を図り、健康で永く働ける職場づくりを目指す~


今年の4月にも九州出身の新入社員がたくさん入社しました。採用活動において、どのようなサポートをいただいたのでしょうか。

笠松氏:北部九州を中心に各大学・高専をご紹介し、学校への訪問にも同行させていただきました。去年は60校弱です。さらに中国地方から九州全域くらいまで拡大し、のべ90回くらい同行や事前アポイントで一緒させていただきました。
大学や高専へ御社のお話をさせていただくと、九州になかなか御社のようなWeb系企業がないので是非紹介してほしいという話になります。
その結果37名の内定を出していただき、この4月に入社されましたね。


クリエイター職の新卒研修をウェブガーデン北九州で行ったり、オフィス開設をきっかけに東京の社員が北九州に転勤を希望し、実際に異動するなど人材の交流も始まっています。

角屋氏:人材交流の中で北九州の良さを知って持ち帰っていただけたら嬉しいですね。


今年の4月には、北橋市長にもウェブガーデン北九州にお越しいただきました。

テキスト

笠松氏:北橋市長が訪問させていただいた4月は、入社したばかりの新入社員の方々もいて若々しい雰囲気に圧倒されました。

角屋氏:地元採用や配属で新卒学生を数十人単位で大量採用するという地元企業は少ないと思います。
特にWebデザイナーやクリエイターなどIT系人材の雇用を生み出す企業として、御社に進出していただいたので、非常に感謝しています。


学校の紹介以外にも、メディアへ出演・掲載など多くのサポートをいただいています。

笠松氏:笠松氏:NHKのニュース番組や就活応援マガジン「北九州市で働こう!」など、いろいろ登場していただいています。

角屋氏:誘致するだけではなく、立地の後もお手伝いできるところをやっていくというスタンスでおりますので、是非今後も九州での知名度を高めていただければと考えています。

今後メンバーズに期待すること

今後メンバーズに期待することをお聞かせください。

角屋氏:現在、地方創生ということで首都圏からの本社機能の移転や雇用創出・若者の地元定着、女性活躍推進など、様々な取り組みを行っているのですが、御社の場合、女性や若者の就職、そして地元就職だけでなく域外からの社員転入を実現していただいています。本市が地方創生を実現するため、企業誘致の分野で成功モデルになることを期待しています。
東京に行って仕事をしたいと思う方やチャレンジしたいという方もいると思いますが、拠点が地方にあることによって、例えばIT情報系のU・Iターン希望者が東京で身につけたスキルを地方でも活かせる可能性ができたということが、今回の御社の立地が大変意義深いことだと思っています。
今後はさらに九州での知名度を高めていただき、将来的には北九州市の中核企業として発展されることを期待しています。そのために引き続き、北九州市でもご協力させていただきたいと思いますので、今後ともよろしくお願いします。

お忙しい中、ありがとうございました。

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カテゴリ: インタビュー
2016年07月14日

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