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今求められるサステナブル経営とSDGs

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グローバル社会の新しいルール「SDGs」とは?

2015年9月、国連で、全世界が取り組むべき新しいルール 「SDGs:Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」が採択されました。SDGsでは、食糧やエネルギー、貧困や生物多様性など、2030年迄に、地球レベルで取り組むべき社会課題に対応する17の目標が定められています。今回の採択は、全ての開発途上国と先進国とが対象となり、国連加盟193カ国で合意できたことが特徴の一つでありますが、経済的側面から、欧米のグローバル企業がその策定プロセスに積極的に関与していた事を見逃してはなりません。

社会的課題をビジネス創出の機会と捉える

なぜ欧米企業はそのルール作りに積極的に関与したのか?それは、SDGsが、2016年から2030年までの15年間、国際社会の新しいルールになることでビジネスの機会を発見できること、また、社会的課題やサステナブルな社会の動向を理解することは自社のリスクマネジメントにもなることを認識していたからに他なりません。つまりビジネスというゲームの胴元の立場をいち早く確保するための先行投資であったと言えるでしょう。
サステナブルな社会に向けた動きは、もはや世界のトレンドでありデファクト・スタンダードとなりつつあり、企業活動にも大きな影響を与えています。環境・社会・企業統治に熱心な取り組みを行う企業へのESG(Environment・Social・Governance)投資は欧米を中心に拡がり、投資家にとっても企業評価の重要な指標となっています。こうした潮流に敏感な欧米企業は、既にその視点を積極的に経営に組み入れています。

先進企業のサステナブル経営へのシフト

2005年、Ecomagination(「環境課題への貢献」と「企業としての成長」を同時に実現する取り組み)を掲げたGEは、社会インフラ事業以外の勇気ある撤退を行い、サステナブル経営へと大きく舵を切っていると言えるでしょう。
ユニリーバは、2010年、「The Unilever Sustainable Living Plan」を導入、「すこやかな暮らし」、「環境負荷の削減」、「経済発展」の3つの分野で2020年までの数値目標を掲げ、取り組みを進めています。
いずれも、社会的価値の向上が企業価値の向上に繋がっている好事例であります。特にユニリーバは、サステナブル経営を自社のUnilever bright Futureサイトにより共有価値として高め、SDGsのいくつかの目標に紐付けた活動の訴求や、SDGs普及啓発のためのキャンペーンも積極的に展開しています。
世界最大級の広告・コミュニケーションのアワード「カンヌライオンズ」で、自社の取り組みを社会課題と関連付けている受賞作品が近年増えていることも世の中の関心が高まっていることの表れであると考えられます。

国連グローバル・コンパクトへの参加と心豊かな社会創りを目指し、SDGsと共に

メンバーズでは、「“MEMBERSHIP”でマーケティングを変え、心豊かな社会を創る」という経営理念を掲げ、マーケティングの在り方を「社会をより良くするもの」へと転換することを目指しています。サステナブル社会の進展により、大量生産・大量消費・大量廃棄からのパラダイムシフトはまさに社会の要請であり、メンバーズが目指す新しいライフスタイルやより良い社会創りは、SDGsの目標12「責任ある生産と責任ある消費」と合致します。
2016年6月、メンバーズは、国連グローバル・コンパクトに参加いたしました。同時に、SDGsの12.8 「2030年までに、人々があらゆる場所において、持続可能な開発及び自然と調和したライフスタイルに関する情報と意識を持つようにする」などを新たな目標として経営に組み入れています。今後も、メンバーズグループ社内での意識の醸成とマルチ・ステークホルダーとのエンゲージメントにより、サステナブルな社会創りへの一端を担うと共に、インターネットやソーシャルメディアなどを通して、クライアントの皆さまの課題解決のご支援をしていきたいと考えております。

改めて、「社会の問題は機会の源泉である」

最後に、以下名著の一部を引用し、本コラムを終えたいと思います。
「社会の問題は、社会の機能不全であり、社会を退化させる病である。それは組織、特に企業のマネジメントにとっての挑戦である。機会の源泉である。社会の問題の解決を事実上の機会に転換することによって自らの利益とすることこそ、企業の機能であり、企業以外の組織の機能である。」
P.F.ドラッカー「マネジメント 基本と原則」より

■参考URL
国連広報センター 2030アジェンダ

GE Ecomagination

ユニリーバ Sustainable Living Plan

ユニリーバ brightFuture

カンヌライオンズ

■コラム執筆者

株式会社 エンゲージメント・ファースト
CSV・CRMコンサルタント 萩谷 衞厚

カテゴリ: 未分類
2016年07月10日

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