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Webデザイナーのワガママ(その2)
「このボタンを赤にして」とはコレ如何に

こんにちは。Webデザイナーの杉浦です。前回の記事 「これでいいんじゃない?」って言わないで に引き続き、WebディレクターとWebデザイナーのコミュニケーションについて書かせていただきます。

よくあるWeb制作の体制図

よくあるWeb制作の体制として上図のものがあると思います。
デザイナーはクライアントと直接話す機会がなく(本当は機会を持てれば良いのですが)ディレクターから指示を受けて制作します。デザインに修正が入った場合もディレクターからの指示が頼りです。その指示にしても、修正指示書を渡されるだけなんて場合もあるわけです。

「このボタンを赤にして」とはコレ如何に

ディレクターからの修正指示でありそうな例として「ボタンを赤にしてください」というものがあります。この指示を受けた時、デザイナーはこう考えます。

  • えー!どうして赤にするの?(綺麗に仕上げたのに!)
  • うーん、赤ってことは目立たせたいのかな?
  • もしボタンを赤くするのであれば、色彩設計に矛盾が生じちゃう。ページ全体の配色を見直さなきゃいけないかも?(いまさら出来ないよ!)※
  • そもそも誰の要望で?(ただの思いつきレベルの話じゃないよな?ムキーッ)

※ 色の使用は装飾的な目的だけでなく、機能的な意味を持たせる場合もあるからです。例えば「特定ページへのリンクボタンは全て赤に統一する」などは、よくある使い方でしょう。

そしてデザイナーは疑心暗鬼とともに暗黒面へと堕ちていきます……。

デザイナーが疑心暗鬼になってしまう図

はたから見れば単に「ボタンを赤にする」だけの作業でも、デザイナーにとってはストレスに感じてしまうことがあります。こんな状況に陥ったときにデザイナーが欲しい情報は、作業内容の「理由」と「経緯」です。納得のいく理由があれば、反省して次につなげようというモチベーションになりますし、ディレクターがどんな想いでクライアントとの話をまとめてきたのかを知れば、友情が芽生えるかもしれません。ディレクターはデザイナーにどんどん情報(エサ)を与えてくださいね。

もしデザイナーがまだ未熟で、言われた通りに作るだけのオペレーターだった場合は尚更です。理由と経緯はその人の糧になります。もちろんデザイナー自身もディレクターからの情報をただ待つだけではなく、きっちりヒアリングすべきです。それはディレクターのクライアントに対するそれと同じです。

理由と経緯を共有するもう1つのメリット

理由と経緯を共有することは、デザイナーからより良い解決策を引き出すことにもつながります。
もしボタンを赤にする理由が「目立たせたい」「たくさんクリックして欲しい」ということであれば、デザイナーは「赤にする」ことにこだわらず、他の解決策を考えることができます。

例えば……

  • ページ全体のレイアウト(ボタンの位置やサイズ)を見直す
  • ボタンのラベル(文言)を変更する
  • 赤以外の、よりページに適した色を選択する

などがあるでしょう。

理由と経緯を共有するメリットの図

デザインは相対的に考えるもの

デザイナーはページ全体のあらゆる表示要素を相対的に捉えてデザインしています。ある特定の表示要素を目立たせたければ、他の要素を目立たなくさせる工夫が必要になることもあります。ボタン単体の装飾を変えるだけでは、むしろ悪い結果になってしまうこともあるのです。

このあたりのデザイン話は次回!

カテゴリ: Webサイト運用運営, コーポレートサイト
2014年07月29日

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