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【共創マーケティング】コラム:第6回つなぐ人フォーラム@清里(原 裕 寄稿 オルタナティブ・ブログ17)

このコラムではエンゲージメント・マーケティングに関連しそうな(時には関係ない事も..)題材を取り上げていきたいと思います。第一回目は先日清里で行われた「第6回つなぐ人フォーラム」に参加してきたのでそのレポートです。

この「つなぐ人フォーラム」は公益財団法人キープ協会主催のその名の通り様々な人と社会的課題をつなぐためのフォーラムです。今年で6回目を数えますが、私自身は、友人で今回からこのフォーラムの共同実行委員長をつとめるPlus Circulation Japan 中西氏からの紹介で、初参加させていただきました。

このフォーラムの目的は

“このフォーラムは、人と人、人と社会、人と世界をつないで新しい学びや問題解決を行い、新しい価値を生み出す仕事を手がけている人々が分野横断的に集って、各現場における経験や知識・技術を分かち合い、相互の技術研鑽とネットワーク形成が進むことを意図しています。”

とあります。(公式サイトより) この目的のために様々な人が集い、様々な社会的な課題について昼夜問わず話し合いが行われました。今回(2月22日—24日)はその週の記録的な大雪のため開会が危ぶまれましたが、なんとか開催する事ができ、会場となった清里の清泉寮は残った雪のために、それはそれは美しく、心洗われる環境でのセッションとなりました。参加された方は、NPO、企業、行政関係、博物館、美術館、大学生、大学教授などさまざまで、各自が抱えている社会的な課題や取り組んでいる課題をこのフォーラムに持ち込み、参加者と一緒に考え直したり、パートナーシップを結んだり、あるいはアライアンスを検討したりとさまざまでした。私は、このブログのお題である「CSV」を持ち込み、私のクライアントの社会的課題とビジネス利益の創出を題材にさせていただきました。

初参加で感じた事は下記です。

  • 社会課題はさまざまだ!(素人だったので、すいません。)
  • 一生懸命に、それぞれの視点から解決しようとヒントを探している
  • 企業、NPO、個人、学生、美術館・水族館、ボランティアなどが一同に介する事によって多様的な意見がどんどん出てくる
  • 企業はCSR部門が中心で、かつ、この中ではマイノリティ
  • ビジネス化の要素や議論が少ない
  • Good Works 的なことにとどまっている事の課題はみなさんの共通認識である

今回そういう意味では私が持ち込んだテーマである「社会的課題の解決」x「会社の利益増」は比較的真新しいお題、かつ、従来ではお金と紐づけるのはどうか?的な中で少し異分子的であったとは思います。

が、恐る恐るそんな視点でいくつかのワークショップに参加して発言させていただいたり、自身のワークショップでCSVを語ったのですが、結果的にはいろいろな方に共感していただけたようです。例えば、NPOサイドから見れば、Good Works をするにはお金が必要で、そのためには企業の寄付だけでは限界がきており、活動すらままならない状況の中、やはり企業のビジネスニーズに貢献しなければという意識が高まってきている感じでした。一方企業サイドは社会的責務を果たすというCSRを会社で推進しているが、周りからはビジネスとの関連性やそれが故の費用捻出が難しい中、この手の話もビジネスにきちんと関連づけなければという意見が出てきています。企業サイドでこの会合に参加している方達はとてもソーシャル意識が高いため、NPOの方のプレゼンにも積極的に意見を出していましたが、やはり企業としてこれらをマネタイズすることの重要性とその難しさに直面されていらっしゃいました。

私のセッションでは「こんな企業にこんな社会的な課題解決をやってもらい、こうやって儲けてもらいたい」という、かなり下世話なお題をあえて掲げさせていただいた訳ですが、この「儲け」という言葉がこのフォーラムで使われたのは初めてかも知れません。(実は中西さんからの誘いでということもあり、深ーく考えずに参加したのがよかったかもしれません。苦笑)そのセッションには多彩な方々にご参加いただき、いくつかの小グループに分かれてワークショップ及びプレゼンをしていただきましたが、結構盛り上がってしまい、時間があっという間でした。正直「儲け」に対するNPOサイドからのお叱りも覚悟したのですが、最もアイデアを出してくれたのは彼らでした。

夜はお酒も入り昼のセッションに関して、より突っ込んだお話もできました。ある意味企業、NPO、個人の方の本音のお話が聞けたので、とても建設的でした。まっ、腹割って話せたと言う感じです。東京でこの手の話を双方から聞く事はあるのですが、どうしても建前論から一歩踏み出せないことが多いので、今回はとても有意義でした。

私が代表を務めるEngagement First社は、CSVを日本の企業マーケティング(マーケティングというのが重要)に定着させ、マーケティングで世の中を良くすることをミッション(生意気ですいません。)に掲げています。今回はその可能性を強く感じるとともに、「共創」は意義ある事を生み出せると確信しました。清里でお会いした方との東京でのミーティングをさせていただいておりますが、清里でのShared Valueがあるので実に話が早いですし、ぶれがないです。まさに「Start with WHY」ですね!

毎年二月に清里で開催されるので、みなさんも来年は是非参加されてはいかがでしょうか?


※本コラムは、オルタナティブ・ブログにて、原裕(株式会社メンバーズ 執行役員兼 株式会社エンゲージメント・ファースト代表取締役)が寄稿する記事の転記です。

カテゴリ: Creating Shared Value(CSV)
2014年04月09日

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